「日本文学文庫本ベスト3を挙げよ」と問われれば、(もちろん順位などなく)
いずれも講談社文芸文庫で、
「金色の死」(谷崎潤一郎)
「水晶幻想/禽獣」(川端康成)
「中世/剣」(三島由紀夫)
を選ぶ。
「金色の死」は、谷崎自身が全集に入れるのを拒んだこともあり、入手が容易なのは文庫版だし、オカルト的短編(どれも傑作)が入っている。「水晶幻想/禽獣」は、「抒情歌」と「禽獣」という川端の短編2大傑作が入っているのが大きい。特に、「抒情歌」には、日本的死生観の祖型を見る思いがする。「中世/剣」は、初期の失敗作「中世」より、「剣」の1つだけで選んだ。もう10回近く読んだのではないだろうか。
「高い」という批判もある講談社文芸文庫だが、この3冊は決して高くないと思う。
いずれも講談社文芸文庫で、
「金色の死」(谷崎潤一郎)
「水晶幻想/禽獣」(川端康成)
「中世/剣」(三島由紀夫)
を選ぶ。
「金色の死」は、谷崎自身が全集に入れるのを拒んだこともあり、入手が容易なのは文庫版だし、オカルト的短編(どれも傑作)が入っている。「水晶幻想/禽獣」は、「抒情歌」と「禽獣」という川端の短編2大傑作が入っているのが大きい。特に、「抒情歌」には、日本的死生観の祖型を見る思いがする。「中世/剣」は、初期の失敗作「中世」より、「剣」の1つだけで選んだ。もう10回近く読んだのではないだろうか。
「高い」という批判もある講談社文芸文庫だが、この3冊は決して高くないと思う。