裁判官! 当職そこが知りたかったのです。
岡口「・・・民事訴訟は相対的真実ということがありますね。刑事は絶対的真実を追求しなければならないですけど、・・・」(p41)
私は、このくだりを読んで、軽い衝撃を覚えた。
民事であれ刑事であれ、「絶対的真実」を解明することは不可能に近い。裁判手続で明らかになるのは「訴訟的真実」に過ぎないといういわゆる訴訟的真実論が説得的だと思っていたので、現役の裁判官(ただし民事専門)がこういう発言をしたことに驚いたのである。
もっとも、(自分は)「絶対的真実を解明できる」という認識は、誤判・冤罪を生む元ともなりうる。
所詮裁判官は提出された証拠しか見ていないわけだし、その証拠も偽造されることがあるのは周知のとおりである。
民事・刑事をとわず、事実認定については謙虚な姿勢を保つことが必要だと思う。
岡口「・・・民事訴訟は相対的真実ということがありますね。刑事は絶対的真実を追求しなければならないですけど、・・・」(p41)
私は、このくだりを読んで、軽い衝撃を覚えた。
民事であれ刑事であれ、「絶対的真実」を解明することは不可能に近い。裁判手続で明らかになるのは「訴訟的真実」に過ぎないといういわゆる訴訟的真実論が説得的だと思っていたので、現役の裁判官(ただし民事専門)がこういう発言をしたことに驚いたのである。
もっとも、(自分は)「絶対的真実を解明できる」という認識は、誤判・冤罪を生む元ともなりうる。
所詮裁判官は提出された証拠しか見ていないわけだし、その証拠も偽造されることがあるのは周知のとおりである。
民事・刑事をとわず、事実認定については謙虚な姿勢を保つことが必要だと思う。