季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

雪野原

2007-01-08 18:43:03 | 暮らし Daily life
昨日はたくさん雪が降りました。
積もらなかったけど、子ども達は大喜び。

高校生の時、ホームルームで興味ある先生を呼んできて
授業以外の話をしてもらう、という時間があった。
その時聞いた生物のN先生の話をこの頃よく思い出す。

学生の時、野外実習で雪野原を歩いていました。
深い深い新雪で、踏み固められた道とフワフワの野原の区別がつきにくい。
思わず、野原の方に踏み出してしまった。
「ズボッ!」バンザイの形で頭の上まで雪。 はまり込んでしまいました。
もがいても抜け出す事はできません。
そこで、じっとしてしばらく考えた。どうした物かと思って。
そして、おもむろに足踏みを始めた。いっちに、いっちにってね。
そしたら足元の雪が固まってきた。
そこで少し前進。また雪をいっちに、いっちにと踏み固めて
階段を作って脱出。無事帰ることが出来たのです。

聞いたときはなんてことない、びっくり話だったけれど
私にとってはとても意味深い内容、大切な話です。
ここ数年の私にとってのテーマと言ってもいいかもしれない。
このブログでも時々出てくる「足元を固める」という言葉はここから来ています。

もう一つ、これも高校の110周年式典だったと思うけど、
卒業生の森繁久弥さんが話をされました。
どれもしり切れトンボのようなとりとめのない話ばかり。
ものすごい講演料を払っているだろうにこれで良いのかと思われたほどゆるかった。
でもそんなどうでもいいような話が後々大事なんだ、と言っていました。

その中の一つに
「ずっと泥の河を行軍してきて、岸から手を差し伸べて引っ張り揚げてくれる人と
這い上がりかけているのに突き飛ばして河へ落とすやつ。
前者が味方とは限らない。」
って言うのがありました。
時々心の引き出しから取り出してみてみるけど
やっと最近「そうかなあ。」とうっすらと思えるようになってきた。
きっとピンと来るにはまだまだ何十年もかかるに違いない。

なんか校長先生のお話みたいになってしまったけど。
お話二つでした。






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