季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

羊が2匹…

2007-05-27 22:56:54 | ウールクラフト WoolCraft
我が家に羊が2頭到着しました。
デンマーク牧場のこの春刈りたてのフリースを白と茶色の2頭分送ってもらったのです。スカーティング(ゴミや汚れのひどい所をはずす作業)はしてくださっているので早速ソーティングをする。

まずカラード(茶色)の方を開く。
開くと羊の甘いむせるような匂いが立ち込める。いい匂い!
中にはこんな数字が。きっと毛刈りをした日。

       

くるくる巻いてあるのを広げるとこんな感じ。壮観です。

       

このフリースの一番美しい所。ポンタさんのフリースにも負けません。とてもハンサムです。

       

次に白を開けます。
こちらのほうがわかりやすいのですが、
この前のホッチキスパーティーの時に見たとおり、場所によって毛の質が違っています。
手前が首の方、クリンプ(縮れ)が細かく細い毛。房の長さは短め。
房を見て一番美しい所、肩の辺りをファーストクラスとして取り分ける。
色は脂を含んで少しクリーム色を帯びています。
ショールやマフラーなど柔らかいものに向いているそう。スピナーに最適。
それから次に細く整っている所、羊の両脇をセカンドクラスとする。
先ほどのものより白っぽい色。クリンプは少し粗い。
最後にお尻のあたりをサードクラスとして取る。
ここは毛は長く太くクリンプも粗い。色も白髪っぽくなっています。
織物などに適しているそう。

こうやって分けていると「マグロの解体ショー」をやっているような気分になる。
ショーとまでは行かないけれど仕事はそれっぽい。トロや赤身に分けていく。

          

ポンタさんがしてるのをみた時はあっという間の作業だったけど、自分でやってみたら迷いに迷う。
元は繋がっている一枚の毛。それを分けていくのでどこからどこまでかを見極めるのはとても大変。
意識を集中させて見て触って分ける。
あと、床にブルーシートを敷いて作業をしたので膝と腰に来ました。
六甲山牧場にあったあのスノコの台はとても便利だと思う。

分けるとこんな風になりました。

       

ファーストクラスの房です。

       

この前のホッチキスパーティーの時に教わったのだけれど、
ポンタさんのフリースがとびきり美しいのは国や牧場主や羊の種類のおかげだけではなくてこうやってソーティングをしっかりとして一番いいところだけを私達がいただいているからだ、という事。
日本の羊が外国の羊に劣ると言う事はないという事でした。
私は今日デンマーク牧場の羊を分けてみてそれが本当とわかった。

これから洗ってこれらのグループをどんな風に使うのか考えるのがまた楽しみ!
Comments (2)
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