季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

牛だけに…。

2007-05-07 23:16:56 | Weblog
ハンドワーククラブにて。
今日は女性の参加者が今までになく多い!
午前も午後も。
いつもは男の人が多いです。
気が付くとジャニーズや冬ソナの話になっていたりして、なんだかうれしい。

可愛いハートの鍋敷きを作りました。
ニードルで「LOVE」と文字を入れる。

       

若いセンスのある女性。「ランチョンマットを作りたい!」
クローバーの模様を付けて、ブルーの曲線が爽やかなキュートな作品。
これで朝ごはん食べたらいい気分だろうなあ!

       

前回からの続き、牛のニードルフェルト。
これは時間をかけています。

牛乳パックの牛の絵を観たり、あーでもないこーでもないとあちこちを触って牛の姿に近づける。
Ksさんの子どもの頃の牛と暮らしていた記憶が硬い地層の中から竹の子のようにひとつずつ顔を出す。

「牛は顔のところしか見たことないなあ。そう言えば、牛の首の下は手でつかんでふるふるって揺らせるくらい肉がたるんでたわ。」
…で、首の下に弛みを付ける。一歩牛に近づく。

「額は広いんや。鼻は広がってる。」
「牛の口は止まってるとこ見たことない。いっつも動いてる。
 寝てるところも見たことない。夜見に行っても牛は人間が見たら起きるんや。」
「前足の所、肩のところはやせてる。ふっくらしてへん。」
「尻尾はけっこう長い、いっつも動いとる。ハエを追い払うのにな。」

きっと彼の中では子どもの時の牛に触った、ふるふる感やゴツゴツの手触りが今あるかのように再現されている。鳴き声や口を動かす音、匂いまで。それはきっととても気持ちの良い体験。暖かくて大きくて家計を支えてくれる、大切な大好きな牛の存在。
聞いているだけの私の中でも牛という存在が実感を持って現れてくる。

そうして一つ一つ少しずつ牛の形を現していく。
気付いたら誰が見ても牛と言えるものになってきていました。
他の患者さんや看護師さんの中にも牛との生活を体験した人が結構いて、みんなもう懐かしそう。「あー、こんなんやった、こんなんやったわ!」って牛談義で盛り上がる。

まだまだ作業はこれからです。
牛だけに一歩一歩。

       
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