季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ゲーテアヌム

2010-07-27 20:21:06 | International
前回はオーストリアだけではなくて、スイスのバーゼルの友人にも会いに行きました。
アントロポゾフィー活動の心臓とも言われているここで
彼女はオイリュトミストとして働いています。

実際はバーゼルから少し電車で行ったアーレスハイムと言う所にあります。

これがゲーテアヌム。彼女に中まで案内してもらった。

       

彼女からもサプライズがあった。
本当は旦那さんと行く予定だったオイリュトミー公演のチケットを旦那さんの分を私に譲ってくれたのだ。それも一日は練習風景を見る。その次に本番、と言うもの。
曲はベートーベン交響曲7番。
今でこそ「のだめ」であれだけ有名になったけど、その頃はファンしか知らなかったと思う。他のが有名すぎて。

オイリュトミーとは「見える音楽」「見える言葉」、人間が体と衣装、照明を使って現す舞台芸術です。習うことで教育にも使われるし、治療分野にも使われます。

それぞれの楽章の事が、ただ曲を聴くより目でより深く伝わってくる。
自分で自由に創作して表現するって言うのとは違う。曲になる。リズムになる。音程になる。感情面もそのまま一体になる。そんな感じ。

アーレスハイムの村もとても素敵でした。
一見のお家に泊まらせて頂いた。彼女は先代からのアントロポゾーフ。
家の壁に美しい透明水彩の絵がたくさん飾られていました。

日本でアントロポゾフィーを一生懸命学んで実行しようと頑張っていた私ですが、なんだか行き詰まって力を失っていた所でした。
彼女は本当に自然に暮らし、自然に病の治療を受け、自然に人を招き入れていました。
その普通さが私には晴天の霹靂だった。

すごく頑張って我慢してやってたから。 

核心に入って感じた事はそういう事でした。

彼女がガレージセールで出した料理用のヘラを元にやまんばさんのご主人に作ってもらったものが、今毎日家で活躍しています。
貰った種がちゃんと実っている。


ベートーヴェン交響曲7番は、帰ってから何枚もCDを買って聴きましたが
あの感動に至る物はナシ。
すばらしい演奏だった。
公演だった。
今思ってもあれは私の記念すべき旅行だった。      
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