季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

リハビリに羊毛の手仕事

2017-09-04 17:46:10 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

彼は脳梗塞で倒れて半身の麻痺が残っていますが、入院中からのリハビリで随分良くなって。
それでも常に動かしてないとすぐに固まって行くよう。
倒れる前からハンドワークに来てて、かなりの縫い手の彼。
退院してしばらくして、始めは来るだけ。そしておしゃべりもリハビリになるからと。
そして指編みをやってみようと。そしたら指編みがとても良いリハビリになる事がわかった。
来た時は手が白く硬く動きにくいのに、指編みをしばらくした手はピンクがかった色に、そして滑らかに動くように柔らかくなります。
指編みを少しでもしないと具合が良くないってくらいまで慣れました。

そしてそこから少しずつ前に得意だった手縫いも始めて
今回はフェルトのカバンを作りたいと。
いつもリュックを持ってるんだけど、麻痺してる方の肩に当たるのが痛いと。しかも中に入ってるのは小さな手帳だけだから、小さい使いやすいカバンが欲しいと。それで。
では作りましょう!と言う事で、彼の好きな色や柄になるように、大きさも入れるものを考えて持ちやすさも考えて作りました。
そして出来たのがこれです。

       

おしゃれな彼にぴったりです。いい具合にチェックの模様が入りました。
ベルトを縫うのも彼がしたんです。
フェルトの動作も入院中にしたリハビリと近い動きのものが多かったらしく、意識して麻痺のある方の手で擦ったり掴んだりするようにしていました。
しっかり縮絨もして、マグネットのボタンも縫い付けていい具合です。
一週間使ってみてとても使いやすいと言う事。軽いし丈夫だし言う事ないと。
しっかり縮絨してあるので、何年でも使えますよって言いました。

クリニックに来るだけ、ハンドワークのみんなと一緒に居るだけ、おしゃべりするだけ。作品を作って行く。
いろんな参加の仕方があります。
でもどれもその人にとっては生きるために大事な作業。
部屋にスッと来て名簿に名前を書くだけって人も居ます。それはそれでOK。
いろんな参加の仕方がある。どれもその人にとっては同じくらい価値のある参加の仕方。
そう思っています。


帰りに元高のシルクロードキャラバンにてパンに模様をつける道具を観る。
友人に頼まれて、自分にも他の模様のが欲しくて。
綺麗だなあ。

       

店の人は「何かわかる人いないし、買う人も居ない」って言ってるけど、使い方がわかったら欲しい人居ると思う。
その人たちに伝わりますように。
ネット販売もしていますので、興味のある人は観てみてください。
面白いお店です。私のお気に入りはハチミツとレーズン。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする