季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ファンタスティック な生物と料理

2017-10-13 22:24:20 | 映画 movie
何人かから「良かったよ!」って聞いてて録画しててやっと観た。
ファンタスティックビースト
(注!)ネタバレあります



甥っ子たちも面白かったって言ってたから軽い気持ちで観たんだけど、なかなかに重い映画だったなあと思った。
そう思って妹に話したら、妹は「パン屋になりたかった人を中心に観てたから、そんな重い話になってるの気にしてなかった」
甥っ子たちはもちろん魔法生物の事だけ観てたんだと思う。

私が一番注目してたのは、魔法使いだと言う事を隠して魔法を抑圧されて、しかも自尊心を完全に打ちのめされて育てられた少年の怒りの発露。
育ての親にものすごい虐待をされている。
押さえた押さえた怒りが、黒い巨大な魔法生物になって街を破壊して行く。

始めに現れた時から気になってて、そのうちに本当にひどい事をされてるのに気付いて、その結果がどんな事になってるのかの描写にJKローリングの意志を感じた。
私が仕事などで向き合っているのがそれだなあと思うので。

社会に起こっているいろいろな負の出来事や現象の根っこにこれがあると私は思ってる。
なんでこんなにひどい事になるんだろう?どうしてこんな風に悪い風に進んで行くんだろう?
存在すらも肯定されていなかった子どもたちが大人になって示す態度や生き方の影響があると思う。
それはこの映画であるように、街を社会を真ん中から崩して行く。その描写が具体的だしうまいなあと思って。

根深い、顕著。さすがJ.K.ローリング。

まあでもめくるめく魔法生物の描写もなかなかの映像で、それだけでも観る価値あるなあと思いました。
1つの映画でこんなにもいろんな見方が出来るって言うのがわかったのも面白かった。映画って面白いな。

もう一つ、観て良かったのが『ノーマ、世界を変える料理』



デンマークにある二つ星レストラン。世界で一番美味しいレストランに4回も選ばれている。
そのシェフと仲間の話。
ドキュメントです。
マケドニアからの移民だと言う事で差別を受けながらも、自分の信念を貫いて日々切磋琢磨して食べることを追求していく様子が見物だった。
料理だけではなく、生き方、考え方に感心する。

まだまだ録りためた映画があるので、ゆっくりぼちぼち観て行きたい。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする