季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

失敗もイライラもしたいだけしたらいい

2015-03-09 21:20:39 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

雨の一日。
それぞれの課題に取り組む。

しばらく前から覗きに来てて、「俺のズボンを作りたい」と言う彼。初めて作ります。
今日はサイズを測って形を決めて、型紙を作る。布はインド綿のベッドカバーを買ってきた。これで作るって。
買った来てすぐは糊が付いててまっすぐで薄くて伸びてるので、一回洗おうと。洗濯機においそぎコースでかける。
やっぱり少し縮んだ。出来てから洗って縮むのは嫌だからね。
本にある型紙を参考にしながら、自分が欲しいと思う形に変形して作ります。

クリニックの近くに、良い布屋さんがあります。有名ブランドの製品を作った後に残ったものを主に取り扱っていると言う事で、とても良い質のものが手に入る。それも格安で。特にワゴンのものはたいてい500円。それでズボンやシャツが出来るんだから素晴らしい!

布を手にして、型紙を写しながら、切りながら縫いながら、それがどんなに素晴らしい手触りで良い布かを味わう。
いつもいつの瞬間も幸せなので、布の力ってすごいなあと思う。

モンゴルの座布団を作ると土台を作って、刺繍をしている彼。持って帰ってやってるって。それでものすごい事になっています。
もうこれは伝統的とは言えない感じ。座布団にするのは勿体ないから壁にかけたら?って言ったほど。
この縫ったところと縫ってない所を手で触って観たらその違いが良くわかる。
縫ってない所はやわやわ。使っているとほぐれて減って行きそう。縫ったところはしっかりと強い。少々じゃへこたれなさそう。
やっぱり縫う事そのものに意味があるなあと実感できた。
みんなで順番に触って観てそれを感じる。

       

毎年この時期はみんなが調子を崩す時期です。木の芽時。
体の中の悪い種も芽を出す。
ゆっくりとじっくりとぼちぼちで作業を進めます。
そんな時期もみんなで一緒に過ごすことで切り抜けるのが容易になる気がする。

いつもイライラしがちで口の悪い彼。今日もいろいろ文句を言っている。でもそれってたいていは自分への文句。思うように作業を進められないいらだち。
彼がどんなにきれいに作りたいと思っているか、きちんとするのが好きか。わかってますよ!とメッセージを送りながら、受け答えでいなして行く。
見ていた一人が「この人の相手出来る人、初めて見つけたわ」と。
そうなのか、それは良かった。私は失敗するなともイライラするなとも言わない。どっちもしたいだけしたらいいと言うし思ってる。
だってどっちもしないでおこうと思ったらもっとイライラするし辛いから。
それで居心地が良いのかも。

いろんな人がいろいろな事情で参加するハンドワーク。気に入って安心で参加できるようにと思っています。
結構ガチで取り組むみんな。そんなことしてたらイライラの種も忘れるよう。
静かな時間も宝。今日も楽しかった。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 料理三昧 | TOP | 雑巾とネギ »

post a comment

Recent Entries | ハンドワーククラブ HandworkClub