愛される車が集まっている訳だから、感慨深くなる。


Z32系のご依頼は大物ばかりを4台並行作業を行っているため入庫制限していたら、今度はZ33ばかりが8台のお預かりとなってしまい、流石にファクトリー1,2そしてDAYTONAオフィスも大渋滞中です。
依頼内容は実に様々で、先日紹介したHKS GTS8555スーパーチャージャー搭載や、一般車検、LSD交換など、多彩なメニューに混乱気味です。
だけど、これだけ多くのZファンにDAYTONAや日産は支えられているんだなと、ドタバタの中にも嬉しさや、感動にも近い有り難い気持ちがこみ上げてくるのも事実です。
世界情勢が変わろうとも、一気に気温が高くなり不快になろうとも、僕らは最高のプロフェッショナルとして最高のサービスを提供し続けていきたいと思っています。
いつもDAYTONAを使ってくださり、ありがとうございます。

Z33 GTS8555 エンジン始動


本日、GTS8555を搭載したZ33のエンジンが始動しました。
ECUのベースデーターをインストールさせ、ファクトリー2からDAYTONAまでの30分ほどを僕が試走しましたが、一言でいうとじゃじゃ馬のような扱いやすさと楽しさ。
空燃比の確認を行っていませんので全開走行はできませんでしたが、それでもポテンシャルの高さを感じるには十分なテストドライブでした。
今週は他の案件も重なって動きが取れにくいので、再チェック後の来週にはシャーシダイナモでパワーチェックを行いたいと考えています。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

HKS GT8555取り付け進行中


HKS GT8555スーパーチャージャーをZ33 VQ35DEへ取り付けを行っています。
ハイブーストへ対応した駆動系の強化も同時に行っていますので、ロス無くパワーを路面へ伝達することができそうです。
組み上がりにはそう時間を要しませんが、セッティングはシャーシダイナモを用いた現車合わせを行いますので、完全完成は月末ころを予定しています。
トルクフルな特性を持つスーパーチャージャーはフェアレディZチューンにとても相応しいアイテムです。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

弱点を克服。サスペンションブッシュ


普段はミニサーキットなどを走り回っているクラブマンなオーナーさんですが、足回り異音のため入庫してくれました。


ステアリングを切り込んだ際の干渉音からラック付近のブッシュと推測し調査したところ、ロアアームブッシュの抜けを発見しました。
Z33ではロアアームは上下方向へ動くだけではなく、わずかではあるものの前後方向へも稼働する特性を持っているため比較的ブッシュの消耗は激しいです。


また純正部品ではロアアームASSY交換となることから、今回はWHITELINE社ロアアーム強化ブッシュキットを使用しました。
スチール中芯とポリウレタンブッシュが別体構造のため、純正ブッシュのように大きなたわみを生じることなくフリクションフリーで動かすことのできるスポーツブッシュです。


同時にステアリングマウントブッシュも交換。
それこそ純正部品ではラックピニオンASSY交換でないとブッシュを交換できませんが、SuperProステアリングブッシュでは見事なまでに純正部品の欠点を克服。
クイックなステアリングフィールを楽しんでください。

■WHITELINE / フロントロアアーム強化ブッシュ
 ロアアーム インナー×2
ロアアーム ショックアブソーバーロア x2

■Super Pro / ステアリングマウントブッシュ

両社共にオーストラリア企業で全世界へ発信するサスペンションブッシュサプライヤーです。
材質はゴム強度130% 対消耗性200%のポリウレタンです。

広島県より入庫。


緊急事態宣言中でも車両入庫は行われています。
広島県より入庫いただいたZ33は積載車を使って行われました。 HKS製GTSスーパーチャージャーに加えクラッチ周りも一新します。


LINEを使っての打ち合わせは完璧に行われましたので、全ては予定通りに進行してゆきます。
日曜日に入庫して翌月曜日にはご覧の様子です。 HKSスーパーチャージャーはリストリクター制御で出力が随分と抑えられていますが、今回はリストリクターを排除しハイブースト=高出力を狙ってゆきます。
ただしVQ35DEは400HP程度までしかエアフローが対応できませんので、UpRev製MAF-GTを使用しVQマッピングを行う予定です。 完成が楽しみな一台です。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

オールブラック


去年末からオーダーいただいていたカーボンステアリング群に大幅な遅延が生じていましたが(当然COVID-19の影響で)、GW前付近から物流の問題が随分と解消され続々とDAYTONAへステアリングの納品が運ばれてきています。
どのステアリングも大変綺麗でセンス抜群なオーナーさん達の姿や車を想像していますが、中でもオールブラックモデルは一際の"渋さ"が僕にとっては魅力的に映し出されています。
飾らない姿とでも言うと伝わるでしょうか。 ステッチやレザー等で色遊びするステアリングも当然素敵なのですが、黒々したオールブラックは全てのアソビと冒険を無視したかのような、どんと構える人のための1本と言ってもいいでしょう。

■DAYTONA Racing / CARBON×LEATHER STEERING WHEEL 3POINTS 350Z
仕様:特注カスタムステアリング
  B/Kカーボンファイバー
B/Kヨーロピアン レザー(ハーフ パーフォレイト)
B/Kステッチ
OP : B/Kカーボン サイドパネル
素材 : CFRPカーボンファイバー、高品質ヨーロピアンレザー

車があってよかったと思える瞬間を味わってほしい。


先日からサスペンションブッシュ、クラッチ交換を行っていたZ33nismoを連休前に納車することができました。
前後マルチリンクサスペンションのZ33は上下方向のみならず前後方向へも稼働するサスペンションリンクを持っているため、通常のサスペンションよりもブッシュへ与える仕事量は大きなものです。
つまりは劣化も相応に早いタイミングでやってくるとの考えが正しいでしょう。 今回はnismoがS耐久等で使用した実績のあるスポーツブッシュへ交換しています。
クラッチに関しては悪評高いプラスティック製ダイレクトレリーズシリンダーを排除し、信頼性の高いフォーク式へと変更。
あわせてZ1モータースポーツ製ライトウエイトフライホイールを組み込みました。 クラッチ操作が楽になるのは当然ながら、慣性モーメントを利用した鋭いレスポンスの高さは乗る楽しみを更に掻き立ててくれることは間違いありません。

今回、オーナーさんはCOVID-19の影響で特別警戒地区である福岡へ立ち入ることは不安もあったことでしょう。 勇気を持ってDAYTONAまで来てくれた価値のある仕上がりをお届けするするとともに、多大なる感謝をします。

朝がくるのを待つだけ。 バイキセノンZ33 


Z33バイキセノン・ヘットライト装着は、GW前の作業がギリギリ間に合いました。
こちらのZ33オーナーさんは阿蘇のワインディングを走るのが相当な趣味の方ですので、天候の変わりやすい路面へ対応すべく前期ライトのハイビーム側もHID化されていたほどライトを重要視されていました。
ヘットライトコーティングも確かに優れた性能を持っていますが、前期型のオーナーさんの場合はほとんどのケースでバイキセノン/後期型への換装が一般的です。
その理由はひと目で分かる意匠もありますが、後期ライトはプロジェクター径も大型ですので視界性も良くハイビーム側も切替式HIDという機能性も十分な理由です。
連休明けにはMT用のデフケースへ機械式LSDを組み込む予定もすでに行っていますので、一刻も早い自粛要請解除を待つだけです。

■DAYTONA バイキセノン換装プラン
・日産純正部品 後期型 バイキセノンライト ハウジング交換 ×2
・フィリップス 6000KHIDバルブ 交換 ×2
・配線組み換え処理

形はノーマル。 走りはスペシャル。


昨日のZ33 nismoはサスペンションブッシュも同時交換で作業が行われています。
本来の目的はどちらかと言えば"こちら"を重視した依頼ですから、当然妥協は一切行わずにバランスの良い仕上がりを目指してゆきます。
DAYTONAが得意とする極限のノーマル理論"スーパーノーマル"を実現すべく、素敵なリフレッシュプランを複数用意していますが、今回はnismo製ブッシュを使用したSTEP1.5を実施です。


油圧プレスで打ち抜いた純正ブッシュ。
nismoブッシュは純正形状のままゴム硬度を上げスポーティなステアリングワークを実現させてくれますが、STEP1.5ではnismoでは不足する主要ブッシュを追加でパッケージングし、より効果的なブッシュ交換を行っています。

・nismo 各サスペンションブッシュ
・SuperPro システム Kit A.
・日産 F ロアアームブッシュ
・各部 アーム着脱、ブッシュ圧入、シリコングリース注入
・3D 四輪アライメント調整
・試走点検、調整

どうせなら、修理ではなくアップデート。


ファクトリー2ではZ33 nismoへのクラッチ交換 サスペンションブッシュ交換の準備が始まりました。
Z33後期型からCSC方式油圧レリーズが採用されていますが、熱害により多くのトラブルが生じているは御存知の通り。
今回はクラッチ交換と一緒にCSCからトラブル発生率がぐんと減少するフォーク式へのアップデートを行うことにしました。 
フォーク式の利点は、なんと言っても少ない油圧負担でクラッチカバーのプレッシャープレートを押すことができる従来型のフォーク式へとコンバージョンを行うことにより、より少ない踏力でクラッチ操作を行うことができることです。
また、いずれ来るであろうレリーズシリンダーのメンテナンスも、トランスミッションを下ろすこと無く外側よりアクセスできるところも長所の一つです。
ミッションケース加工を一切行うこと無くシステム構築できる事は多くのZフリークニとってもとても心強い存在です。

■Z SPEED PERFORMANCE / CMAKクラッチレリーズ作動変換KIT
仕様:作動変換型クラッチレリーズシリンダー/フォークシステム
素材 : 鍛造スチールフォーク
適合 : Z34,V36,Z33(VQ35HR) 各設定あり。 

私の癒やしは、愛車との時間です。


走行1万キロ以下のZ33HRに乗る(登録10年以上で1万キロ以下ということですので殆ど乗っていないということですが・・・)オーナーさんが車検のため入庫してくれました。
正直なところ世の中の騒動が大きすぎて、車検なんか後回しでもいいだろ!と言いたくなるような環境でさえ、それでも車と過ごす時間の楽しさを知っているオーナーさんにとっては癒やしの時間とも言えるわけです。
それは「車検のついでに何を交換しようか?」と考える時間であったり、「何の部品が悪くなってるかな?」なんて事さえも喜びであることを僕たちは知っていますから、できるだけ気持ちに寄り添うことのできるショップで有り続けたいと願っているわけです。
年に1000キロ以下の走行しか走らないZではありますが、油脂類の交換に始まり足回りの点検やOBD2ポートからの空燃比調整など。 更に2年後を何事もなく迎えることのできるように、万全の整備を行い納車しました。

再販のお知らせ Z33 VQ35DE カーボン インテークパイプ


お待たせいたしました。
WesternCustomZ製カーボンインテークパイプが再び日本へ上陸してきました。
最後の最後にはバックオーダーを抱えながらも、WesternCustomZのCEOより「再生産の目処つかず」の連絡をもらいオーダー分をキャンセルした苦い経験が思い出されますが、それでも諦めずに何度も何度も私達へラブコールを送ってくださった数名(ホントの数名ですが 笑)からのリクエストを彼等へ伝えていたところ、新作のハイブリットカーボンでもわかるように、生産工程やサプライヤーの見直しを行った末に、ようやく再製造の目処が立ち製品版が完成してきました。

以前はモナカ製法でしたので完全な丸形状ではありませんでしたが、今回からは治具の見直しも行い真円に近い形状での生産が可能になっています。 当然ながらインナーの仕上げも以前とは比較にならないほど良くなっています。
また、カーボンシートは彼等が得意とする3K綾織を今回も採用。 3000本の繊維を編み込んだカーボンファイバーは彼等の得意とするところです。 今現在なら即納品可能分が5台分だけは確保済みです。

エラー P0350


「ある日突然、エンジンの調子が悪くなりました」
数回のe-mailと電話を頂いたあと、レッカーサービスにてDAYTONAへ入庫してきた294PS中期型のZ33。
キーを回すとクランキングはするものの、初爆してすぐにエンジンストールしたり、そのままエンジンは立ち上がらなかったりで当然走れる雰囲気ではありません。
OBD2よりコンピューター自己診断を起動してエラーコードを探すと"P0350" つまりは点火信号のエラーということは直ぐに分かりましたが、その原因が定かではありません。
通常ならばスパーク点火コイル1つ2つの故障時によく見る表示ですが、今回はエンジンが立ち上がらないのでその可能性は低く、実際にスパーク状況を目視するためにテストしますが案の定点火はしておらず、次の原因を探すことにしました。
コントロール制御の一つであるIPDM E/Rの交換か、ECMユニットの交換を頭をよぎりますが、その前に配線図を見ながら原因を探すことにしたところ、怪しい箇所を発見。
修正後テストを行い正常に回復していることを確認。 文書にしてしまうと3分程度の話ですが、実に1ヶ月以上の時間を要して問題を探し当てています。


明日はオーナー来店での納車を予定しています。
今まで通りに元気に走れる姿となりお渡しできることを、私達は嬉しく思っています。

純正品は万能ではあるけど、スポーツカー好きには適材適所を推奨したい。


WHITELINE│フロント ロアアーム強化ブッシュKIT -nissan フェアレディZ Z33
Z33では、よく「ステアリングを切るときに打刻音がするのですが」との問い合わせをもらうことが多いです。
試走点検を行うと確かに"カツンッ"とした異音が聞こえてくるのですが、その原因がブッシュの千切れであるということは一般的には想定外です。
可動域が広い場合に同様のトラブルが生じることがありますが、その代表的な例はデフマウントブッシュでしょうが、もう一つにフロント ロアアームインナーブッシュが挙げられると思います。


プレスで打ち抜いたブッシュはご覧のようにシャフトとブッシュはすでに分離しています。
ブレーキング時やステアリングの切り始めにアームが動いてしまいサスペンションメンバーに干渉する音が打刻音の原因なのですが、これはノーマル車高であろうとローダウン車であろうと同様のトラブルが生じているようです。
その殆どのケースでロアアームASSY交換を行うとひとまずは解決しますが、同等の予算域でWHITELINE製強化ブッシュKITへのアップグレードも可能です。
最大の特徴は強化ポリウレタン樹脂で形成されたサスペンションブッシュであることに加え、センターシャフトがブッシュと一体化していないためストレスフリーであるということです。
勿論、純正ブッシュとは構造が異なるために、すでにシャフトが分離していてもアームが前後しないように最大サイズのブッシュがロアアームをサンドイッチしてくれていますので、アームの無駄な動きすなわちアライメント変化も最小限にとどめてくれます。

クラッチ交換時の標準仕様としてパイロットベアリング交換を追加。


nismo North America │ パイロット ローラーベアリング コンペティション
クラッチ交換時の一手間でブッシュ→ベアリングへの換装が非常に簡単かつ効果的となれば、そのタイミングは非常にラッキーであったとの声を多く頂いています。
日本では殆ど馴染みのないパイロットブッシュ(ベアリング)。 トランスミッションをエンジンと合体させる際に、エンジン(クランク)とミッション側シャフトのセンターを出すための大切な役割を持っています。
純正は銅で出来ていることを考えると、ある一定の柔らかさ すなわち振動等を少しでも吸収したいとの考えを読むことができます。
反面、それは消耗してゆくものとも考えられることからも、米国においてはクラッチ交換の際にはパイロットブッシュも同時交換を行う文化があります。


クラッチ交換の際、間違いなくレリーズベアリングとピボットの交換は行うはずです。その考えと同じようにパイロットブッシュも位置しています。
これほどのメンテナンス好きな日本人が交換を怠り、比較的メンテナンスフリーで楽しむアメリカ人が交換を好むというのはおかしな話ではありますが、これは紛れもない事実です。
そういうDAYTONAも前者ではあったのですが、純正クラッチ/アフター クラッチを問わず、ある一定の葉打ち音の抑制にも僅かながら繋がるでしょうし、センターシャフト部のフリクション低下は間違いのない効果ですので、今後DAYTONAでのクラッチ交換の際のベアリング交換は標準仕様として案内を行います。

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