The Ichigoichi-hey!!!
デイトナ「やまもと」の一期一へぇ!!!
ゴールド セプテンバー キャンペーン
9月上旬から中旬にかけ建造物が金色へとライトアップされているのは、小児がん啓発月間に伴いがんと戦っている子供達(子は金)を応援する思いを込めて全国各地で行われています。
デイトナのすぐ近郊には保育園や小学校が有り、頻繁に子供たちが列をなして歩いてゆく光景と、楽しそうにお喋りをし笑っている声がオフィスにいても聞こえてきます。
お預かり中のフェアレディZを店先に置いていると
「うわ〜カッコいい〜」
と、子供の声が聞こえてくるほぼ同時に
『そうね〜カッコいいねー でも触ったら駄目よー』
と、今度は先生の声も聞こえてきて、実に和やかな気持ちにさせてくれます。
そのカッコいい車のオーナーさん達は、相応の努力の対価として愛車を手に入れ、そしてデイトナへと入庫してくださっている。
そして、カッコいい車を更に良くなるよう手を入れていただいています。いわば名実ともにパワーのある車とお金を私達はお預かりしているのです。
堅調に推移しているeコマースを利用いただいているのオーナーさん達も同じ。
しかし、この場合は残念がら部品を見て「カッコイー」と子供は言ってはくれないのですが、それでも購入してくださった方のもとへ商品が届き装着したZは、どのようなスタイルであってもカッコいい車であることに違いはないでしょう。
決して愛車が子供達の憧れになる必要はないですが、逆に誰かは私達の愛車を見て夢を抱いているのも事実です。
私達に出来ることはそう多くはなく大きくもないかもしれませんが、今は夢や希望を見ることさえも難しい子供たちへ僅かでも手を差し伸べたい。
そのような思いから、デイトナ株式会社では皆様からいただいた売上金の一部を、この時季になると認定NPO法人宛へ寄付金を収めています。
皆様からお預かりしたパワーのあるお金は、このような形で社会貢献の一環として今現在も生きているのです。
拘りは基本に忠実であること。
前回より随分時間が経過してしまいました380RSエンジン
エンジン分解を行った際に、入手できたPISTALピストンの交換を急遽決定しましたが、95.5mmのスタンダードサイズピストンとUSEDエンジンブロックではクリアランスが合わないことが判明し、
新品シリンダーブロックの手配を行なうことになりました。
これは全く予想外ではありましたが、製造時の設計による事ですので致し方なく、新品シリンダーブロック若しくは機械ボーリングを行いオーバーサイズピストンを組み込むというのが必須条件と成るようです。
あまりにも施工事例が少ないため、ここまでの情報を事前に得ることは出来ませんでした。
ですが、糸口がわかればスムーズに作業は進んでゆきます。
380RSに関わらずエンジン製作というのは本当に難しく、本当ならば「独自のエッセンスを盛り込んだクリアランスにしています!」位言いたいところではあるのですが、実際には"どうにかこうにか"メーカー基準内で組み立てを行っているのが現実です。
せめてものコダワリは、エンジン室は年中22.5度(以前は20度でした)湿度50%以下の環境で組み立てを行う事です。
ですが、そのような事は終わってみれば実はどうでもいいことであり、最も大切なことは組み上げたエンジンが正常に動作すること。これに就きます。
全て新品部品を組み込むエンジンならば当たり前なのかもしれませんが、大部分のパーツは再使用を行なうオーバーホールというのは、当たり前のようで当たり前ではありません。
オーバーホールを行ったが為に状況が悪くなった事例をこれまでも見てきましたし、エンジンそのものは完璧であっても補機類が"それ"を台無しにしてくれた事例は僕等でも経験があります。
修理なのか、オーバーホールなのか、組み立てなのか? 内容は異なれど思いは同じであることからも、慎重にアッセンブリー化を行っています。
新品エンジンが入手できるならば、載せ替えを行なうのが僕は最も良いと思っています。
これは20年近く同じ考えです。
ですが、Z32系や今回の380RSのように、部品としてのエンジン本体が入手できない今 それを誰かが再生する必要があり、そこにはエンジンビルダー=職人の性格や経験などが工程に大きく関与してきます。
”手組みエンジン”という響きの良さ 心地良さ。
僕達はその思いを提供できるよう、大切にしています。
世代間ギャップのような。
常連さんのZ32はエンジン不調により、ロードサービスにて入庫です。
とにかく今年の暑さは尋常ではなく、年寄りっぽい言い草ですが「去年はここまで暑くなかった」という声が、何処からも聞こえてきそうです。
歴代フェアレディにおいて、その暑さに最弱であるのがZ32ツインターボです。
今回は幾つかの熱対策に加え、エアーレギュレーターの交換も行いました。
VG30エンジンにおいて、故障の代名詞と言える"AACバルブ”は確かにエアバランスを補う上で欠かせない存在ではありますが、何方かといえば主に冷感時でのバランサーです。
温感時におけるアイドリングコントロールは、主にエアレギュレーターが主導を握っており、ECMからの指示によりシャッターの開閉度合いを変化しています。
また、現代のVQエンジン等においては、そもそも”エアーバランサー”という概念がなく、全てスロットルの開閉角度にて調整を行っており、これは電子スロットルだから成せる技です。
歴史を振り返ってみると、スロットルの歴史はキャブレターから始まり、ECCS制御、その後にDBW(電子スロットル)へと、約20年のスパンで変化を行っており、時代の進化なのです。
前々から良いなと思っていた。
■DRM(DAYTONA REST&MOD) │ チタニウム フードロッド by Thunder Bolt
RZ34/Z34そしてZ33向けへ、チタン合金製フードロッドの製作を行いました。
海外サイトを見ていたら、ホンダ車向けチタン製フードロッドを目にしました。
よくある「チタン風」に着色したステンレス製などではなく、チタン製であることが僕の興味を掻き立てました。
これは、結構カッコが良いなとポストしていた海外業者へ問い合わせをしてみましたが、残念ながら日産車向けへの供給はないとのこと。
生産するとなると、果たしてどの程度の生産ロットになるものかと、チタン合金製ファスニングメーカーThunder Bolt社を経由し各サプライヤー等へ問い合わせを行ったところ、トータル500台程度の数量で生産できることがわかりましたので、思い切って取り組む事にしました。
テスト段階では、コストを少しでも抑えるべく純チタン(Gr.1/2)材を使用してみましたが、ボンネット重量の割にはロッドが細く長いため、折れないとわかっていながらでも僕でさえ不安になるほど「たわみ」が大きく、あえなく断念。
結局、チタン合金の中でも最もポピュラーかつ使用実績の多いGr.5材(64チタンチタン合金)を用いて再テストを行ったところ、とにかく驚くほど軽く(約200g)バーングラデーション(焼色)がカーボンファイバーとのマッチングが良く、コントラストの美しさに僕を興奮させてくれました。
また、ボンネットフードを直接支えるサポーターは、3Dプリンターで整形を行い純正と同じような樹脂で製作を行っています。
これで裏側とはいえ、フードに傷が生じることもありません。
出荷は9月下旬を目処に、現在生産を進めております。