明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



午前中制作していると、Hさんから電話。蕎麦屋行かない?丁度昼飯時なので行ってみると、早速ビールを飲んでいる、まだ酒が抜けていないようでロレツが回ってない。「あれから立ち飲み屋に入れたの?」「?一緒に行ったじゃない」。「違うよ、それは1回目。2回目の話だよ」。訊くと木場公園から一軒目の立ち飲み屋以降、ステーキ屋も寿司屋も、立ち飲み屋の差し手争いも、まったく記憶にないらしい。つまり昨日、私と話したことは、前半部分しか覚えていないことになる。しかも帰宅後くさや臭いと風呂に入り、また居酒屋に飲みに行ったそうである。実際は4軒目なのに、本日2軒目のつもりで。そこで運が悪いのは、仕事が終って1人で飲んでいた、件の立ち飲み屋のご主人である。幸いアルバイトに、2回目の入店を阻止されたことは覚えていないわけだが、公私にわたる説教を延々とされたらしい。訊いてみると、あんたの出る幕じゃないだろう、という話であったが、大人しい立ち飲み屋の主人は、心配してもらって、と礼までいったそうだから、説教をする方もする方だが、される方もされる方である。  今朝目が覚め、「腹減ったー」と、牛丼を買いにいったそうだが、大盛りじゃないんだ、と不満をいった倅をどやし付けたらしい。そして例によって牛丼は食べずに、こうして蕎麦屋に。「可哀相に、昨日の皺寄せが息子に」。というと、ここへ来る途中、警官が交差点に、あまりに無駄にゾロゾロいるんで、文句いってきたという。 一緒にいると、退屈することのない愉快な男だが、残念といえば、彼の記憶の中に私との歴史が、おそらく半分くらいしか保存されていないことである。

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