自分で提案しておきながら、よく考えたらどうやるの?とハードルの多さに焦ったのだが、一場面ですむ話ではないので、各場面を思い描くうち、こんな場面、いったいどうするんだ、と思ったわけである。そのハードルの一つに、ある登場人物の描き方がある。作中に具体的な説明があるわけでもなく、姿から何から、どう扱ってよいか判らず、まったく余計なことをいってしまった、と本日も図書館。半分はもっと他に作品はないか、探しに来たというのが本音である。 しかしどうも自分が普段やっている表現の範疇で考えていたら、打開策はないな、というのが結論であった。こんな結論が出てしまった時はアルコール消毒である。 最近酒場の紹介番組が再放送されたとかで、K本は客で一杯である。まったく余計なことをしてくれる。こうやって押しかけてくる連中を常連間では鳩バスと呼んでいる。 しばらく消毒に励んでいると、Kさんからメールである。もう帰ってきてしまいT千穂にいるという。一杯飲んだら帰ります、といっているが、こういったときはほぼ間違いなく深酒になる。行ってみると坊主になっているわけでもなく、まして私が勧めたように眉毛を片方剃ってもいない。 閉店時間まで飲んで店外に出た時である。本日図書館で悩んでいたイメージが沸いた。こういうことは棚からボタ餅が落ちてきたように、前触れもなくドスンとくる。やはり下手に頭を使わず、これを待つべきである。もっとも私がやっていることと趣が異なる表現なので、やってみないと判らないが、なにしろまずはイメージが浮かばなければ話にならない。Kさんが次に行こうといったところで、運良く、個人タクシーのMさんがKさんを引っ張っていってくれた。泥酔状態のKさんから電話があったのは午前2時。相変わらずである。
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