明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ベランダの排水口その他の防水とかで、3日間洗濯物を干せないし水も流せないという。慌てて昨日洗濯したが、それよりまた荷物を室内に入れなければならない。一挙にやってくれ、と思うのであるが。業者が来る前に生乾きの洗濯物および雑物を室内へ。戻すこと三度目。 明日よりギャラービブリオで旧作であるが、乱歩の写真作品を展示する。国立駅前に知人が始めた、生家を画廊にしたてた場所である。鍵っ子であった私など、託児所代りに通わされた学習塾、ソロバン塾を想い出す。今回プリントを二十数点展示するが、立体は夢野久作1体である。久作に関しては、資料として入手した九州帝大學卒業写眞帖も展示する。久作が記者として出入りしていた丁度その頃のもので、これを見ると、映画『ドグラマグラ』に正木教授役に、桂枝雀が起用された理由が判る。 たまたまこの写眞帖の企画者で、理事の一人に名前を連ねているのは、この数年後に、撃墜され捕虜となったB29の搭乗員の生体解剖を母校に持ちかける、いわゆる『九州帝國大学生体解剖事件』の張本人、小森拓こと藤田拓が卒業生として写っている。どれだけ企画立案好きな男だ、という話である。空襲の負傷が元で破傷風で死んでいる。 柱時計の久作は、できるだけ時打ちのゼンマイを緩くしてくれるようお願いして、床の間に設置していただいた。 昔の乱歩の作品を見ていると、少々気恥ずかしいが、再び見ていただけるなら有り難いことである。

『夜の夢こそまこと ふたたび~江戸川乱歩2012冬~』
日時:2012年12月6日(木) ~12月18日(火) 11時~19時  水曜休廊 最終日は17時まで。
国立駅前「GALLERY BIBLIO (ギャラリービブリオ)」
http://www.gbiblio.jp/

去の雑記
HOM



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