明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ケーブルTVの取材があるので昼前に到着。近所の連中が観ないと思うとなんということなくこなす。他に某新聞社など。一段落後、昼食に出かける。初日といっても、まだ誰も来ないだろうと本屋で買い物をし、昼食をとっていると、廊主より携帯に嵐山光三郎さんがみえているとメール。 国立在住の嵐山さんには、国立での嵐山さん企画の落語会、ジャズライブなどに御邪魔し何度かお目にかかっているが、まとめて作品を観ていただいたのは始めてである。お会いするたび、三島、澁澤その他のリアルなお話を伺うが、今回かなりの時間、ここでは書けない話ばかりうかがった。書けることといえば、錦糸町のキャバレーで金粉ショーに御自身がかり出された時の話。昔から疑問であったが、皮膚呼吸ができなくて、という007ゴールドフィンガーで、金粉塗られて殺される女。あれは嘘であることを聞く。 『中央公論Adagio』の『芭蕉と森下を歩く』でイメージをするために嵐山」さんの『悪党芭蕉』を参考にさせていただいた。プリントをさしあげる。全国に何千とある、適当な爺ィ像に反発し芭蕉の三人の門弟が描いた芭蕉像だけを参考に制作したものである。いくら時代が違うといえ、私より年下の男を痩せこけた老人にされてはかなわない。地元深川にすら何体もある芭蕉も、どこの先生が作ったのか知らないが、適当な物ばかりである。 夕方、エッセイストの坂崎重盛さん、乱歩作品だけでなく、アダージョの谷崎号でも登場いただいた鶴沢寛也師匠、翻訳家の金原瑞人さん、エッセイストの岡崎武志さんにも相次いで御出でいただき宴会。寛也さんは義太夫の太竿の三味線を弾いていただいた。畳に掘りコタツで聴く贅沢。 今回、芳名帖のわきに、廊主が奔走して入手した“芋虫”のグミ。ご丁寧にシャーレに入っている。ご自由にどうぞ、ということだが廊主本人も含め、口に入れた人は皆無であった。

夜の夢こそまこと ふたたび~江戸川乱歩2012冬~」
日時:2012年12月6日(木) ~12月18日(火) 11時~19時  水曜休廊 最終日は17時まで。
・会場:国立駅前「GALLERY BIBLIO (ギャラリービブリオ)」
http://www.gbiblio.jp/



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