冒頭の海岸シーン。東京から来た芸人3人組みである。女性2人が可愛らしい羽織を着ているが、直後に足首あたりまで海に入る時は旅館の番頭に羽織を預けて、という設定である。暗くなって旅館から外出するシーンで再び羽織を着て出かけても良かったのだが、昼と夜で着物が違うし、何しろ今年の酷暑の中撮影したので、ただでさえ着物を着てもらっているので、さらに羽織を、という考えが浮かばなかった。結局羽織は海岸を歩く、初登場シーンの1カットだけになってしまった。それがどうにも残念で、もう1カット作成した。見開きという設定である。おかげで出番が1カットしかなかったタクシー運転手の○さんが再登場。私が出演をお願いして回るのが丁度7人で、『七人の侍』の志村喬や『荒野の七人』のユル・ブリンナーみたいだ。といったら「じゃ、俺はジェームス・コバーンね」。という。確かにコバーンが1カットでは申し訳なかった。同じ脇役の番頭は計4カットでている。だからというわけではないが、番頭より前に立ってもらった。 ○さんはKであるが、もう1人のKさんと混同されては大迷惑であろう。山登りをするのでK2としたが、私は良かれとしたつもりが、それでもKさんの2番目みたいで嫌だという。Kさんの日頃の不行状を見ていれば無理はない。
5時にMへ。日曜のMといえば本来T千穂の常連が、パチンコや競馬の後集まって飲んでいたのだが、そちら方面は不調法な私も仲間に入れて貰っている。そんな私から見ても、博才があるのはYさんの奥さんM子さんただ1人に見える。他は“判っちゃいるけど”の口であろう。 YさんとSさんは来春一緒にスタジオを借りることになっている。とりあえずビートルズを一曲やることに決まり、各自練習をしておくことになっている。 M子さんがフルートをやれるというので、2曲目はキャンド・ヒートの『ゴーイング・アップ・ザ・カントリー』はどうか、といってみたが、二人は映画『ウッドストック』すら観たことがない、というのでYさん宅での新年会で観ることにしよう。これから初めて観るなんて実に羨ましいことである。
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