昼過ぎにKさんとR子さんと国立へ向かう。昨日R子さんと飲んだが、大ファンのKさんは、そばでパチンコをやっていたらしい。残念がっているが、一人でしゃべり続け、うるさいだけだから呼んでない。Kさんを中心に、何も回っていないことを教えないとならない。 酔っ払っていたら連れて行かないつもりであったが、うるさくいったおかげで今朝は飲んでいない。おかげで借りてきたカワウソ。ただ寒くて震えるしなびた小父さんである。口数も少なく無表情。酔っ払って虎に変身する連中は、普段はだいたいこの調子である。 国立到着。食事を済ませ先にビブリオに行っているところにワインを買って来てくれた。コタツに入っていただく。 2006年に世田谷文学館で、私の乱歩作品をプロジェクターに映し、それに合わせてジャズピアニストの嶋津健一さんの演奏と、田中完さんの朗読を催したが、その時の映像を観る。『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル舎)の中から『屋根裏の散歩者』『白昼夢』『人間椅子』。それと手首を切断したピアニストのアルコール漬けの手の指が動くという『指』を上映した。これは前日に嶋津さんを主人公のピアニストに見立て、文学館の関係者、アルバイトの女の子を撮影した。嶋津さんには昨日と同じ服装をしてもらい、看護婦役の女の子には、上映前にうろちょろしてもらった。つまりその日に観に来ていただいた方限定の演目というわけである。文学館の看板は『目羅医院』に。 飲酒したわりに珍しく酔わないKさん等と帰る。例の撮影の必要のある生き物がいる店が本日開店ということでいってみた。世界最大という種類もいたが、それなどガラス越しに眺める我々より、よっぽど貫禄がある。K本へ。閉店間際、持ち歩いたパソコンを家に置きに行くのも面倒と、3人でT千穂へ。このうち2人は作品に出てもらっている。正月に数カット追加撮影を予定しているが、笛吹きの妻の踊りの師匠は、ほとんど目をつぶり、もしくはつぶる寸前で、どれだけ瞬きすればこうなるのか、今後のためにも次回の撮影で確かめるつもりである。瞬きしないで、といった瞬間から瞬きを始めるのが素人である。
過去の雑記
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