朝起きてギターの弦を一斉に張り替える。来年はもうちょっと腕の方をなんとかしたいものである。
『貝の穴に河童が居る事』の今まで完成しているカットをサービスサイズでプリントしてみた。これを原稿のコピーに貼付け眺めてみる。挿絵やダイジェストでなく、たとえ短い作品とはいえ、一作品を全編に渡りビジュアル化するというのは思いの外大変な作業であった。 本来鏡花作品は、具体的な写真という手段で再現するタイプのものではないのかもしれない。本作を私ほど回数読んだ人間はいないだろうが、未だ解釈、表現に悩んでいる場面がある。それでも鏡花の幼児性が滲み出ているような、ビジュアル化して面白い場面も数多い。マイナーな作品ではあるがなんとか完成へ持って行きたい。 来年『貝の穴に河童』が完成した次は、どうせやらなければ済まないのだから、谷崎潤一郎で個展を、と考えなくもないが、昨年の『三島由紀夫へのオマージュ展 男の死』のダメージ?が癒える間もなく『貝の穴に河童』を始めてしまった。返す刀で谷崎を、というのも口でいっている分には良いのだが。 この流れとは別にもう一冊、出版にいたる可能性がある企画がある。本日実家に帰るが、元旦から河童の頭を作りながら考えてみることにする。作るべき物が元旦からある、というのは喜ばしいことである。
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