昨日から友人のスタジオへ行き、印刷向けに完璧に調整されたモニターを使って最後の色調整。幸い大きな変更をする必用はなかったが、ウチでは気づかなかった部分を修正する。 手掛けたかった人に非ずな物は、ヘンな化け物であれば河童でなくても良かったが、喜怒哀楽の表情を表現できたという意味では河童は良い選択であった。これほど豊かな表情が違和感のない妖怪はいないであろう。 私が普段制作している人物は、必用のないかぎりはすべて無表情である。見る人の状況、心持ちに応じ表情は変わって見えるので、その選択の余地を残しておきたいからだが、撮影に際しても立体はライテイングで表情が変わるので都合が良い。 結局家にいる時同様、スタジオのモニターの前でわずかに寝てしまったが、最終調整が終わる。幸い1カット、元データーをチェックする必用のあるカットが見つかり、今日でおしまいにならずにすんだ。なかなか離れ難い。なんとか眠気を8時までガマンし、『あまちゃん』を携帯で観ようとしたら電波届かず。今日は絶対観たかったのだが。 これが終われば書籍の表紙で変身ヒーローを作ることになっている。ゲラをまだ読めていないが、輝く強化服カッコイイぞ的ではなく、かなり庶民的なヒーローらしい。思えば河童に始まり会社社長、ドストエフスキーにヒーローと、私には異例な賑やかな年である。 ところで友人のスタジオで客観的に眺めてみたら、私が表紙用に制作した三郎より、編集者が選んだ方があきらかに正解であった。
過去の雑記
HOME