吉本興行社長像を入れるアクリルケースが届く。考えてみたら物故者ばかり作っているので、ご本人に作品が渡るのは始めてかもしれない。 土台にステンレスなどの金属棒を、いつもの木製の土台にするのと同様に立てるつもりだが、電気ドリルに刃先を着け、さてアクリルに穴を開けようとした時、刃先は何種類かある。一応詳しそうな友人に聞いておこう、とドリルを置き、昨年、房総の神社の撮影に付き合ってもらったKに電話をする。Kといっても酔っぱらってはしゃぐだけで、助手としてまったく使いものにならないおか河童のK公とは別物である。そのKが電気ドリルは止めた方がいいという。アクリルは簡単に割れてしまうそうで、彼も何枚か割ったそうである。やるなら刃先を工夫したほうが良いというが、アクリル自体は柔らかいので手動で開けた方が無難だろう、とのことであった。特注のアクリルケースは思いのほか高価である。危機一発。手でゆっくり開けることにした。しかし経験上、こういう危機を脱した後こそ、危険が待っている。落ち着いて作業にあたることに。
母がこちらの方に用事があるというので、ついでにタクシーで、実家に置いてある少々重い荷物を持って来てもらうことにした。マンションの道路を隔てた向かいにタクシーが止まった。荷物を降ろすため運転手さんが降りて来てくれて拶御したが、どうみてもその笑顔が、私を始めて見る表情ではない。すぐにピンときた。道中、母が余計な事を喋り続けていたに違いない。荷物を受け取り、母に「余計なこと喋ってんじゃないよ」。小さな声でいったつもりだが、運転手さん笑っている。『やっぱり』。以前、母がタクシーから私の携帯に連絡をよこした。母は電話を切ったつもりで留守電になり、私の携帯に車中の会話が録音されていた。「人形作ってるボーっとした息子」。というセリフが聴こえた
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