明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



裏表紙は河童の三郎の郷をイメージした風景カットを用意していたが、ここまでくると三郎と離れがたく、三郎でもう一カット作ってしまった。 見開きの物撮りカットもようやく撮影した。天候に左右される撮影ではないので、後回しにしていて今になってしまった。残る肝心の表紙は背景が決まり、主役の撮影を残すのみとなった。明日早朝撮影の予定である。 明日の夕方は、デザインなど最終的な決定のための打ち合わせである。後書きその他のテキストも用意した。これで後は色調整等、細かな部分の調整を済ませ、今月中に入稿である。開始から一年を少し過ぎてしまった。 先日、出演者の踊りの師匠役の女性に途中経過を見せると、河童の三郎がカワイイという。確かに作者の私も目が慣れてきたせいか、当初より気持ち悪く感じなくなったが、この女性のいうカワイイというのは、私には非常にわかりいくい。動物と触れあいながら連発するのをハタで聞いていると、オイシソウに似てるな、と思ったりする。 私は当初、できるだけ女性にカワイイといわせないよう不細工に作ったつもりである。制作中にユーチューブでチラっとみた、かつての悪役、リチャード・ウイドマークのサッドフェイスの影響も加味されている気もする。仇討ちを願うあまり泣き出す顔など、かなり不細工である。ここでもハナを垂らしてダメ出しをしておいた。 先日も書いたが、土下座し真剣な表情で柳田國男の翁を見上げる三郎に、そこまで作ったつもりがなかった私は拡大して驚いた。なるほど真剣さが男前にするものだ、と妙に感心したが、この場面を本日チェックしていてある人物を思いだした。かつて土下座しながらの上目遣いの、その抗しがたい効果についてワイドショーを賑わした火野正平である。

過去の雑記

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