出版に際して個展など催すべきだろうが、当ブログをお読みいただいている方はご存知のとおり、締め切りの土俵際で粘ったおかげで、出版後のことを考えている余裕はなかった。出版時期もギリギリまで決まらなかったのではしかたがない。しかしご近所の方々に、手足だけ、目と唇だけまで含めると9人も被写体として参加いただいている。取りあえずは皆さんに出版の報告をしたいと思っており、出演者のお一人がまとめ役を引き受けてくださった。会場は近所の古石場文化センター会議室。 昨晩から朗読に合わせて上映する画像データの整理でほとんど寝られず。会場に到着すると、お借りしたPCが会社用で、セキュリテイーが厳しくすんなり作動せず、代わりのPCが到着したのが開場直前。リハーサルが一度もできなかった。パワーポイントを使うはずが、私自身が理解しておらず、結局朗読に合わせてただ画像を送るだけとなった。おかげで前後の画像が見られないので、没カットもこの際、と2割ほど加えていたのが少々アダとなる。それにしても稽古の合間を縫って朗読を録音いただいた今拓哉さんが素晴らしく、私はこの鏡花作品を脚注なしで、画だけで判るよう制作したつもりであったが、そこに今さんの声での解釈が加わり、より立体的になった。痛恨事といえば上映時間一時間、なんと最後の1カットを残し、トイレが我慢できず、急遽横で控えていてくれたKさん(もちろんアレじゃなく)に託してトイレに立ってしまい、帰って来たら終わっていた。 第二部では、完成前と完成後の画像を比較し、私が一人、どう格闘していたかを見てもらった。その辺りは努力の跡は決して見せてはならず、現地へ出かけてただ撮ってきました、というように見えないといけないわけである。本日限定のメイキング画像に、こちらも喜んでいただけたようである。 そして仕事でお疲れであったところ、K本の女将さんが駆けつけてくれ、会場の盛り上がりも最高潮に達した。さらに今さんも稽古場から間に合った。数日前心臓手術を終えて参加できない、といっていたGさんが、来て良かった。と握手の手をなかなか離してくれなかったのが、また嬉しい。 その後、何故かこんな夜なのに関わらず、某所で区の土木課の人とブルースを演奏し、暗いフォークソングメドレーを4時半まで聴くはめになったことは長くなるので止めておく。
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