昨日は極身近な方々限定で集まってもらった。k本の常連から主にえらんだ出演者だったこともあるし、私が制作中、ヘロヘロになって閉店間際に現れたりしていたのを知っている方々に、まずはお礼をいいたかった。何しろ下町の人達である。銀座で個展をすると、歩いて来られる場所なのに娘に連れて来てもらい、硬直した顔のまま帰られたりするのを何度も体験していると、お知らせするのも申し訳なかったりする。気兼ねなく集まってもらおうとすれば、できるだけ近所で、知り合い限定にする必用があった。硬直して帰った一人が聖路加で心臓手術したばかりのGさんで、昨日書いたように長い握手で、この集まりを持ててよかったと実感した。 元大工で80過ぎて元気なSさんは前日に、最近胃痙攣を頻発し、明日は迷惑かけそうだから参加できない、とわざわざ知らせに来てくれた。あまり暑いので、昼間から飲んでいたのが悪かったのかもしれない、と呆れた分析をしていたが。Sさんは以前から、私が何をしているか判っていないような気がしていた。人形を作っていることも知っているが、作品を見てもただ黙っている。これがなんで実物大になって写っているのか?それが原因ではないだろうか。今回は、メイキングのスライドを見てもらいながら解説をした。これでSさんに感想をいわせることができると思っていたのだが。残念だがまたの機会となった。 30人収容の部屋といってもパイプ椅子を並べて、というわけで融通は利く。十代の頃から付き合いが続いている工芸の専門学校の友人5人も呼んだ。そろそろ帰る、というので出口まで送ったが、Hが本を持ってない。「あれ?お前本は?」するとHはいった。「本てなに?」。 皆で乾杯をし、朗読とともに作品のスライドを観、さらに長年の友人の制作行程の解説を聴き、母とも話し、4時間以上過ごしたあげくの帰り際のセリフである。一応いっておくが、アクセサリーの工房を営む男で決してバカではない。しかし笑わそうとしていっている訳ではないことも私は良く知っている。よってこの4時間。お前はどういうつもりでここに居たのだ。と訊く予定もない。つまり様々な人とともに、ここまで取りあえず生きて来た私である。ということで本日はお開きに。
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