明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



9月に写真の古典技法の4人展がある。グループ展は一人の出品点数は少なく、責任も分散され、私には本来好都合な出品方法であるが、どこへ行っても浮いてしまうせいか、数えるほどしか経験がない。というより入れてもらえない、というのが正しい。 私が最初に古典技法であるオイルプリントを発表したのは99年。一人一日づつの個展で、変則的なグループ展といって良いかもしれない。よって他の人が何を出品していたかは知らない。その時の内容は、風景やヌード、スナップ写真など雑多であった。それはただでさえ廃れて何十年も経っている技法なので、この人形は実物大か?と問われるれるような、判りにくい被写体は控えめにした。三回目の個展でようやく人形のみを被写体としたが、バレエを一回しか観たことがないのに、『ニジンスキー・ディアギレフ・コクトー』をテーマするという怖いもの知らずぶりであった。その後もことあるごと発表したが、新作の展示としては2004年の中井英夫の3点が最後である。 ここ最近、エドガー・アラン・ポーを作っている、というと何人の人に「乱歩は以前作ってたじゃないですか?」といわれただろう。こうなったらいっそのこと江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーを並べてしまったらどうだろうか?もっともポーは被写体がまだ出来ていないので、もし糠みそや熱帯魚のようにブログに書かなくなったら、腐ったり死んじゃったりして止めたんだな、と思っていただきたい。

※世田谷文学館にて展示中。

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