明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ゼンマイ式柱時計を久しぶりに使いだした。音を数えて時間が判るので、母には好評である。二本の金属棒を叩く仕組みだが、二本の音がブレンドされ良い音がする。ただ少々大きいので、テープを貼って消音化している。駆動用のゼンマイと鐘即き用のゼンマイは別で、鐘即き用は息も絶え々の、事切れる寸前くらいの音がゆるく、音色も良く感じられるのであまり巻かないようにしている。 これには思い出がある。銀座青木画廊に柱時計に入った夢野久作を出品した時のこと。初日に張り切ってねじを巻き過ぎ、元気一杯でカンカンカンと忙しなく喧しく、ドグラマグラとは程遠いことになってしまった。今思えば振り子を外してしばらく放っておけばゼンマイを緩ませることは出来たわけであった。 この時は経験を踏まえ緩くした。

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深川の人形作家 石塚公昭の世界展

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回 

 

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