明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



深川江戸資料館としては展示するなら徳川慶喜なのだが、今まで作家のシリーズということで続けていたことと、今後披露の機会がなさそうな慶喜よりドストエフスキーか太宰治を選ぶことになる。となると会場でエドガー・アラン・ポーを孤立させることを考えるとドストエフスキーを隣に、と思うのである。ドストエフスキーはポーの影響を受けているといわれているし、場合によっては二人の横に江戸川乱歩、というのもアリであろう。これ以上手を出して未完作品が自宅に残ることを考えると、あと一体が限界ではないだろうか。これは自分に言い聞かせている。 男は諦めが肝心、などと小学生の時からいっていたが、そんな奴に限って諦めが悪い。特に作ることになると急にせっかちになり、人にいえないくらい諦めが悪くなる。某デザイナーに“プロはさっさと仕事を済ませて遊ぶんだよ”と いわれたものである。しかし最後の一粘りで良くなる事はあっても悪くなる事がないから、そうはいかないのである。私の場合パッタリ死ぬなら良いが、あれもやりたい、これもできなかった、とうめきながら死ぬことは覚悟しないとならない。

深川の人形作家 石塚公昭の世界展

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『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回



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