明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



私の場合頭部制作に7、8割の時間をかける。最初から撮影用と決めていた場合は写る所しか作らないので9割という場合もある。何十年経っても出来るかどうか判らないという気分で作る頭部さえ完成していれば、出来たも同然である。頭部はただひたすら完成を祈るという作業だが、身体の部分は何も考えずに作ることができる。 今度の個展は、すでに頭部が有る物に限り、一から作ることは絶対にしない、と肝に銘じつつ制作しているが、後何体作って良いのか。ペース配分を考えながらやっている。担当者は複数体ある人物も、展示するのは一人について一体だけの方が良いのではないか、という。まだ決めていないが、複数体を勘定にいれ、制作中の人物が完成すれば、すでに目標の30体は超えている。 撮影の方は、全方向撮れる作品が完成しつつあるのだから、新たに撮りたくなるに違いないが、中途半端になってはいけないので、三島の唐獅子牡丹以外は制作しないつもりでいる。しいていえば青空を背景に、太平洋を眺めているかのような坂本龍馬は、屋上にでも持って行けばすぐ撮れるな、と思わなくはない。いささかベタではあるけれども、判りやすいし拡大プリントには向いているだろう。

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深川の人形作家 石塚公昭の世界展

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回 

 

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