明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



古今亭志ん生、エドガー・アラン・ポー、伊集院静、坂本龍馬、三島由紀夫がもうそろそろ着彩の準備に入れる。一斉に塗った方が効率的だろう。 あと残りの時間で誰を仕上げられるか、である。深川江戸資料館としては徳川慶喜、九代目市川團十郎を、ということだが、まず團十郎は無理と判断。作ったのは助六だが、背中どころか膝から下がない。場合によっては上半身に後から下半身を継ぎ足してしまう私だが、カタチが重要な歌舞伎、それも“劇聖”九代目である。明治天皇への天覧歌舞伎で、歌舞伎の地位を上げた人物である。これは次回の宿題としたい。その代わり2メートル超のプリントになる予定である。お家芸の睨みを象徴する目玉がどのくらいのサイズになるだろうか。この目にはちょっとした工夫をしている。白粉の下の生身感を出すため、白目の部分を黄色くしているのである。 あとは慶喜だが、坂本龍馬も出すとなれば様子は良いのだが、慶喜と太宰、この二人で悩んでいる。ところどころ修正や塗りなおしを要する作品もあり、どちらかを作って、それでもまだ作れそうなら、考えることにする。とにかく避けなければならないのは制作途中で時間切れ、というやつである。昔は個展の中日だというのにまだ作っていたことがあったが。今回会期中は、ただひたすら飲んでいたい。今ホットスポットの清澄白河。昼間から飲めるところは当然あるだろう。検索している場合ではないけれど。

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深川の人形作家 石塚公昭の世界展

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回 

 

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