明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



和蠟燭も良いが植物油に灯心よる灯りがまた風情がある。撮影用にいくつか骨董市やヤフオクで灯火器を入手してみたが、いずれも素朴で単純な物である。未だに茶事に使われているようであるから、作家物もあるだろうが、多くは蠟燭が贅沢であった庶民が使っていた物であるから、陶芸作家などという存在が登場する以前の物が多いだろう。これなら私にも作れるような気がする。 私はもともと陶芸作家を目指していたがロクロをやったのは学生時代の二年だけで、その後二年間岐阜と茨城で陶芸には携わっていたが、岐阜は量産工場でロクロなどなかったし、茨城は下働き専門であった。その後は東京で自分の窯を持つべく溶接で物干を作っていたが器には関心がなくなっていた。地元には陶芸をやっている先輩がいたが、遊びに行っても、冗談でさえロクロどころか陶土に触れることもなかった。 それが、そういえば近所に陶芸教室があったな、と調べてみたりして。しかし何が迷惑といって、趣味で陶芸をやっているから使って、と手渡されることである。それが判っている分私はマシであろう。

アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』

HP



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