昔は蠟燭は高価だったので植物油、さらに安い魚の油を使ったらしいが、試しに植物油で有明行灯という寝所に置かれる色っぽい行灯で試したら、まあ暗い。これはいわゆるベッドサイドランプ的な物で、寝ている間も点けっ放しなのだが、昔の人には、これでも眩しいのか光量を調節するために木製の覆いを被せる。 以前書いたが、昔の春本の贅沢な物になると、レリ一フ、エンボス効果を出すためだけの版があった。初めて見た時気が付いたが、これは現代のような真上からの室内光ではなく、寝床で、低い行灯の光で見てこそ効果的にできている。残念ながらそんな春本を所有していないので試すことはできない。いや例え持っていても、8日ぶりにショ一トステイから母が帰って来た日に試すこともないだろう。 先日介護ホ一ムに送って行き、帰りに昼間からサイゼリアで一人祝杯を上げたばかりだというのに。その間、あれしようあそこ行こうと思っていたが、母が留守なのに出かけるなんて勿体ない、と結局写真展に一度行ったきりである。母がトンカツを食べたいというので近所で“出所祝い”。そういえば祖母も亡くなる直前まで天丼、鰻丼を食べていたな、と母を眺めた。
タウン誌深川 常連席にて日が暮れる
アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』
HP
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