確かに母に朝五時に起こされてはいたが。朝食後母を近所の眼科に連れて行き、白内障手術のため紹介状を書いてもらう。 座布団に座る三遊亭圓朝は、まだ仕上げも着彩もしていないが、燭台、鉄瓶、金屏風が揃った。友人知人に怪談の語り手でもいれば、百物語といわないまでも、一人一つずつ話を持ち寄り、この“怪談セット”を前に、怪談会と洒落たいところであるが。 幼い頃からその手の話は大好きであったが、実際見たり感じたこともないのに信じている、とはいいたくない。そうこうしていたら某画廊で、白い物が尾を引き飛び回っている写真を撮った。何度もアップしているので今回は止めておくが。 高校生の時、奇妙な体験を一度している。実はある機会に、採用はされなかったようだが、『新耳袋』の某氏にその話を披露したことがある。テ一ブルの上にカセットレコ一ダ一が何故か3台。結局使えたのは1台で、封を開けたばかりのカセットから音が。「よくあることなんです。」当たり前のようにいわれた。明日、私の作った圓朝が立ち上がる、などという事件でも起きなければその話を披露してみたい。 本日も飲みながら寝てしまう。ここ2、3ヶ月のことである。昔から最後まで残っているタチだったのでどうも解せない。すべて母のせいにしていたのだが。
タウン誌深川 常連席にて日が暮れる
アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』
HP