明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



篠山紀信がゴロウデラックスで『男の死』について喋ったらしい。 奥さんの反対にあい、同時に薔薇十字社の社主内藤さんが企画した書誌を出すという交換条件で『男の死』の出版を阻止させられたのだが、『男の死』が出ていれば薔薇十字社は潰れなかった、と企画者の内藤さんから伺ったが、三島といえど書誌となると、マニアか研究者に限られるだろう。権利は篠山に譲渡されたが、奥さんは再び篠山に『三島由紀夫の家』の出版を条件に出版をしない事を約束させたらしい。よってもう世に出る事はない、と私は聞いている。 篠山は三島主導でただ撮らされ面白くなかったといっているが、先行する細江英公の『薔薇刑』が三島が被写体に徹し、細江に身を委ねた事を考えると忸怩たるものがあったろう。撮影しながらいずれリベンジを、と誓っていただろうと想像する。しかし三島によりその可能性は断ち切られてしまう。篠山は予想もしておらず、相当なショックだったようだが、あれだけのモチーフを失ったショックもあったのではないか?どんな企画が頭にあったのか聞いてみたい。 映画出演の依頼に、ヤクザの役ならと出演した『からっ風野郎』だか、すでにあの格好で市ヶ谷の現場に立たせた。篠山版の男の死には、ヤクザのリンチ死というのがあったようだが、オリジナルと被りたくないが、〝石塚版〟男の死にもどうしても欠かせない。川口で工場を経営する友人にいずれ工場で撮影させて貰うよう連絡した。友人の工場だし、三島が言うところの〝どっぷりたっぷり〟とした血糊を使う事は可能であろう。

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 アートコレクターズ(生活の友社)引用の美学 存在しないものを撮る 石塚公昭


『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  


『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載13回『月に兎 泉鏡花




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