明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



やりたいと思いながら、案外やれていないのが、私が作った人物同士の共演である。一つには両者の時代が合わない、二人が行き来した時代、片方がこんなに禿げていなかったり。ディアギレフとニジンスキー、三島と乱歩を別にすると実現はしていない。鏡花、円朝、柳田國男、九代目團十郎などすれ違いそうな人達を共演させることは何度も考えたが、〝本当のことはどうでも良い〟と日頃ぬかしている割に融通が利かず律儀な私である。 先日知り合いが、「曲亭(滝沢)馬琴は作らないですか?」という。知り合いと言っても、去年の二回の個展に顔を出さずじまい、葛飾北斎を作ったことも知らなかった。『椿説弓張月』は面白いなどと無邪気に言う。北斎と馬琴の共演については、一度ブログに書いたが、需要の有る無し無関係に作る私ではあるものの、流石に手は出せなかった。しかし、写真が残っている人物は、その分制作に時間がかかるが、創作の余地がある絵画からの制作は、北斎、芭蕉を考えても時間がそれ程かからない。 ここらで古くからの友人は、新しい人物は作らないと言っておきながら、またルール変更の言い訳、前振りを始めたな、と思うのであろう。お前ら早合点もいい加減にしておけよ、と言うのはいつでも言えるので今日は言わないでおく。

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 アートコレクターズ(生活の友社)引用の美学 存在しないものを撮る 石塚公昭


『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube  


『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載13回『月に兎 泉鏡花



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