明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝、明日個展初日というタイミングでこんなことがあるのか、ということが起きる。お天道様みたいな客観的な存在に、からかわれてるとしか思えない。貧乏神の存在はすで確認済みであるが。そんな時にも拾う神が現れる。 小学生の時当校中、すんでのところで車に轢かれそうになった。間一髪。長患いだろうと事故だろうと死にそうになったことには変わりがない。しかし学校でその話をしたところで、それがどうした、という程度のことである。これからこんなことは何十回となく起きるだろう。そう思うと生きて行くのは大変なんだな、と少々うんざりした小学生の私であった。そう思うと、なんとかここまで生きている。轢かれそうになることも数えるほどしかなく。 今回の個展はとんだことになったが、いつだったか、この個展をやるためにはそれまで交通事故に気をつけ、クリニックにはサボらず通おう、と書いたが、やはり長期的な展望など抱かず、せいぜい一年後まで考え、なんとかこなす。というのが、目標に至らない無念をできるだけ味合わずに達成感をできるだけ味わうには最善の策だな、と改めて思った。 個展というのは、こんなことをしでかしてしまった、と眺めながら、次にしでかす、ここに無いものを想うには絶好の機会である。仮にこの個展が延期になったとして、その時はすでに何か始めているだろう。 プリンターの田村さんに直接会場に送付してもらってまだ見ていない作品が結構あり、明日はせいぜい出来立ての立ち上る湯気にむせたい。 







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