明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



自分の頭に浮かんだイメージを可視化することに成功したことにより三島関連の制作は終了した。これが現在の私の人生上の最突端といえる。本人がいうのだから間違いはない。それはそれとして、後に並んで出番を待つ鮫の齒のように次にすべきことがある。 本来個展の会期中なのだから、当ブログも三島について書くべきだろうが、悩み終わって作り終わって結果も出たので思う所が何もない。よって会期中にして寒山拾得のことばかり書いている。 仮に椿説男の死が会期延期になっていたならどうだったろう。ハードル間の距離を急に変えられたからといって勢いと歩幅の調整は効かない。個展を延期せざるを得なかったアーティストはどうなのかは判らないが、私には気分の切り替えは難しかったであろう。とりあえずはゴールを駆け抜け、おかげで新たな取り組みに気持ちの切り替えも成されている。私のような渡世は人と比べることも世情も関係なく、自分だけの世界で納得し完結できる所が何より良いところである。悪い所はというと、書いていたら字数が足りなくキリがないの書かないでおく。当ブログの唯一のルールは都合の悪いことには触れない、である。 寒山拾得に関しては会期が終わるまでは作り始めないことにしている。三島への義理立てもあるが、私のブログを長くご覧の方は、ご存知であろう。自分をわざと焦らして、弓の引絞り効果を狙い、集中力を高める、という姑息な手段をしばしば取るのである。明日27日は2時くらいまでには顔を出すつもりにしている。



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