明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

糠床  



エアコンも効いていない台所に置いてあったカメに入った糠床は、無事猛暑を乗り切った。昔、母方の祖母伝来の、空襲を免れた糠床を従姉妹が持っていて、分けてもらって長らく続けていたが、夏の間は気にしているからむしろ無事なのだが、それ以外の季節に、特に個展などあると忘れてしまう。 冷凍したイワシの生干しをいただいたのが、やたらと美味しく、監修者がその筋では知られた人らしい。朝食にはイワシ、納豆で充分だが、きゅうりの糠漬けでもあればさらに良い、と思い出したように糠床を掻き回しきゅうりを一本漬けてみた。さらに、あのイワシを糠漬けにして焼いて食べたら不味い訳はないだろう。それ用のタッパを買うことにする。 糠床には生卵を殻ごと入れてあるが、とっくに溶けて無くなっている。聞き知った事は何でもしてるが、記憶では祖母伝来の糠床と違いが無いように思える。そういえば、創業以来継ぎ足し続けたウナギや焼き鳥のタレも、やってる割には効果はないのだ、と聞いたことがある。



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