明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



元ボクサーの袴田巌事件は、まったくひどい話である。アメリカにも同じ66年の事件で冤罪で終身刑となったルービン〝ハリケーン”カーターがいた。ボブ・ディランが歌にしたし、後にデンゼル・ワシントンで映画化もされた。いつも思うのだが、無茶な取り調べをし、証拠をでっち上げだ警察官は何故罪に問われないのであろうか?   普段肝心であるはずの頭部だが、不動明王は良くある表情でむしろ良い。そこに新味を出しては、面白さが薄れる。そのかわり濡れて貼り付いた衣の効果をより出すために、不動明王としては、かつて無いタルタルのだらしのない身体にしたいと考えている。老けた梅宮辰夫調か?最終的に普通にフォトショップで画像処理をすることになるが、被写体が粘土でチマチマと作っている物である限り、デジタル臭くなりようが無い。フィギュアと違って粘土丸出しの作り方がかえって良かった。昔、背景ソフトを使い、それでオイルプリントという古典技法のプリントをしていたこともある。例えばロシアの大地、と想定した背景にニジンスキーが垂直に浮かんでいる、とか。当時は大正時代のアマチュア作家に対してひたすら対抗心を燃やし、昔の連中が出来なかった事を、と考えていた。それはザマアミロと思った時点で満足した。



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