明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



わかっちゃいるけど止められない物や事を抱えている人間は、私のように、努力や苦労の自覚もないまま続けられる、と思う人がいれば、それが原因で苦しんでいる人もいるだろう。 昨日のブログで展示の可能性が明らかでない物は作れない、と躊躇していたが、作る事に決めた、と書いた。何しろ他の事が手に着かない。これのいくつかの単語を入れ替えれば、猟奇犯罪者が理性で抑えていたが、ついに欲望に負け、犯行を決意した!そんな話に変換可能である。そう思うと小学時代、始業のチャイムが鳴っているのに図書室から出てこないような私の行く末を案じ、母にはさぞ気苦労をかけたであろうことは、寒山拾得を手掛けながら様々振り返り思い出した。遅きに失したが、母の生きてる間に間に合ったのはせめてもであったかもしれない。作りかけの物を一旦横に置き、より作りたかった物を作り始める事に。〝俺の邪魔をする奴は誰でも噛み殺す。たとえそれが俺のお袋でもな” 子供の私には、力道山と戦った〝噛みつき魔”フレッド・プラッシーのセリフの怖さは今一つ伝わらなかった。



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