小3の通信簿に〝掃除の時間何をして良いか判らずフラフラしています。またはマイペース過ぎる”などと書かれた私は、おそらくあの時点で、すでに完成の域にあったのではないか?と考えたりする。人前で腹の中を態度や表情に出すな、という母の教えのおかげで、どさくさに紛れて、どうにかここまで来た。しかしそれでも母がしばしば起こしたと同様に癇癪を起こす人がいるが、私だったらこう思う。不動明王が滝に濡れて衣が張り付いている所を作ろうと、夜中に一人ニヤけている。そんな奴がどう考えたって悪い人間のはずがないだろう?考えるまでもないことである。だからそういうことをいうと、火に油だ、と母はいうだろう。 子供の頃、高所を好まない私は、登山家は命をかけて危険な山に登り、人類のために何か調査していると思い込んでいた。それがただ登っていると知り、何故世間は、こんな連中を変態扱いせずに称賛するのだ。と思った。私の親不孝など、たかが知れてる。