明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



不動明王の頭部を横にどかして、資料を整理し、明日よりまずは頭部の制作から始める。この禅師は鎌倉時代の木像が残っている。禅宗、特に臨済宗の肖像彫刻の迫真性は驚くばかりだが、当時、東洋には、どんな修行法があったのだろうか。資料があるのなら見てみたいものである。肖像画も残っているが痛みが激しい。木像は2体知っている。2体目は、オリジナルを参考にしたらしいが、別人くらい違うので、こちらは無視。オリジナルはおそらく漆仕上げで全体が黒い。完成し、肌を人肌に塗れば趣も変わり新鮮だろう。 今この人物を作ろうなんて地球上で私だけだろうし、この人物のエピソードをモチーフに描いた人間はおそらくおらず。そう思うと格別である。名場面はおおよそ作品化されているものである。それはともかく。発表出来るか判らないのに我慢出来ずに作り始める。



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