夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「ディア・ドクター」

2009年07月11日 00時50分48秒 | Weblog
 テレビドラマの延長のような映画が公開されることが多い中、完全オリジナル映画の今作に注目。
 山あいの小さな村の診療所では、突然、医師・伊野が失踪し警察が捜査する騒ぎになっていた。村民に慕われ、頼りにされていた伊野に何があったのか?
 必要悪は悪なのか善なのかなど、善と悪についてや、そうなることの“資格”や“資質”とは何かについて、頭をめぐらせてしまうであろう。ラストは、急に展開させたと思わせて、ほっとさせている。偽医者ではあるが、ある女性への愛は本物だった。
 ゛この村の人は足りないものを受け入れているだけ゛など要所要所で出てくる本音のセリフも聞きどころ。
 診療所の医師に笑福亭鶴瓶、診療所に研修にやってくる医師に瑛太、診療所のベテラン看護師を余貴美子が演じている。脚本・監督は「ゆれる」の西川美和。日本の原風景と生活も映画の核となっている。