歌手デビュー40周年のコンサートツアー。自身、3年ぶりのコンサートである。
ベストアルバム「アナタノコトバ」からの新曲も披露している。
当方は、薬師丸ひろ子のコンサートに足を運ぶのは初めて。
男性ファンが多いのが特徴。おそらく、若いころからずっとファンできている人たち
だろう。
ステージ上で本人が“初めて来た人”に、今回コンサートに来ようと思った理由を会場の
“優しそうに見える人“代表にリサーチしていたが、「ずっと来たかったけど、予約抽選
に当たらなかった」ということだった。当方も同じ理由で“初“である。
若いころは、細くて美しい声質の歌声と感じていたが、年を経て声量がすごいことに
なっている。ボイストレーニングも重ねている模様。
加えて、表現力。また、松本隆、呉田軽穂(松任谷由実)が手掛けた曲も多いため、名曲
のオンパレードとも言える。
「メイン・テーマ」や「Woman “Wの悲劇より”」では、女優としてのスイッチが入るのが
わかる。歌を演じている。女優・薬師丸ひろ子の真骨頂。彼女にしか歌えない歌がそこにある。
高倉健や厳しかった監督(『セーラー服と機関銃』の相米慎二監督、私は監督の映画が大好きで
した。早く亡くなりすぎた)との体験談も興味深かった。
映画館でその映画を観ていた当方自身が頭に浮かぶ。映画館で映画『Wの悲劇』を観ている
自分を、自分自身が俯瞰して観ている不思議な感覚があった。
やさしい人柄、育ちの良さも感じる心地よいコンサート。歌声も癒しだ。
大阪公演をフェニーチェ堺にて鑑賞。コンサートはまだ続くが、チケットは完売しているか
も。