(6月9日公開)
東大法学部卒で大手銀行に入社した男・田代壮介(舘ひろし)が出世コースから外れ、子会社の専務として定年退職を迎える。
目覚まし時計が鳴っても起きなくてもいいのが日常となるが、やることがなく、一日を持て余す。妻・千草(黒木瞳)にも疎ましがられるばかり。
公園や図書館に行くも、いるのは老人ばかり。これではいけないと、大学院の入学を目指し、カルチャースクールに通い始める。そこでの新たな出会いが、壮介に様々な波を起こす。
日本の夫婦なら、あるあるの話が連続してやってくるのであろうか、会場のおばさまたちがよく笑っていた。男の人って仕事がなくなると本当にやることがないのか…
舘ひろしのスタイルの良さと足の長さに目がいく。普通に見たらめっちゃカッコイイので、冴えない中年男を演じるギャップはあるが、やっぱり渋くてかっこ良さが際立つ。
物語は予定調和であるとは言えるが、ちょいちょい登場する人物がどうオチをつけるのか、どこでそのオチがやってくるのかを待ちたい。一番は、やってくれそうなあの人…。
壮介の気持ちを表す効果音にも笑える要素があり。目が疲れる特殊撮影はないので、ゆっくりどうぞ。
出演はほかに、臼田あさ美、広末涼子、田口トモロヲ、笹野高史、ベンガル、今井翼など。原作は「週末婚」などの内館牧子。内館牧子本人もあるシーンに登場するので、顔を知っている人は探してみては。