<大量破壊兵器は存在するのか?イラク進攻の疑惑を追った記者たちの驚くべき実話!>
2002年、当時アメリカのブッシュ政権はイラクのフセイン大統領が大量殺戮兵器を所持しているというのを理由に、イラクに進攻。制圧へと向かう。
NYタイムスやワシントン・ポストが政府の発表に追随。イラク戦争やむなしの記事を書く中で、独自に取材し真実を伝えようとする新聞社があった。
中堅新聞社の〝ナイト・リッダーのワシントン支局長のジョン・ウォルコットは部下のジョナサン・ランデー、ウォーレン・ストロベル、そして従軍記者でジャーナリストのジョー・ギャロウェイに取材を指示。そして、破壊兵器所持の証拠はないという独自の情報を仕入れる。政府の捏造と情報操作であることを突き止め、真実を世に伝えていくが、国民が大手新聞社を信じ、愛国心を抱いてしまう。その中でナイト・リッダーは孤立していくが、彼らはあきらめなかった。
自由な民主主義国家で、情報を操作し、偏った情報を流され、信じてしまう国民。
日本でも、マスコミが一方的に与えられた情報を流し、真実かのように思わせあおるということが目につく。だが、独自の視点の情報は発信し、真実なら他の意見に流されることなく伝えていくべきなのだ。
9.11事件よりも前から、アメリカはイラクに一泡吹かせてやろうと計画していたと言われている。それがイラク進攻へと走らせた。その結果、見つかった大量破壊兵器は0(ゼロ)だった。
映画の中では、一人の若い兵士の物語も平行されていく。この物語もまた、真実の物語である。
監督は『スタンド・バイ・ミー』『最高の人生の見つけ方』のロブ・タイラー。本作では俳優もつとめている。個性あふれる記者を演じたのは『スリー。・ビルボード』で注目されたウディ・ハレルソン、ジェームズ・マーズデン、そして日本ではお馴染みのトミー・リー・ジョーンズに、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジェシカ・ビールが記者たちの妻、恋人役で出演している。
(3月29日金曜日公開)