夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「シャッターアイランド」(試写会)

2010年03月20日 18時47分18秒 | Weblog
 主演がレオナルド・ディカプリオ、監督がマーティン・スコセッシというパターンはこれが4度目になる。今作は、アカデミー賞受賞作『ミスティック・リバー』の原作者デニス・ルヘインが手掛けたミステリー小説である。
 宣伝材料には“謎解き”という触れ込みにはなっているけれど、それとは少し違う感じだ。
 精神を病んだ犯罪者だけを収容する絶海の孤島から、一人の女性が失踪する。そこには『暗号』が残されていた。その謎を探るのが、連邦保安官テディ・ダニエルズ。次々に訪れる驚きの展開。そして、予想もしない真相にたどり着く。
 洋画初の試みである“超吹き替え版”となっている今作。これまでの映画の吹き替え版といえば、口の動きと日本語のセリフが合わず、違和感を感じていた人が多いだろう。できるだけ、話してる言葉に近い言葉で吹き替えられているのが、この“超吹き替え版”。その分、ストーリーにも集中できることになっている。ただ、この作品の主演はレオナルド・ディカプリオ。彼の声と演技を観たい人には字幕の選択もあり。2時間18分という上映時間の長さはあまり気にならないだろう。
 ラストはこれから観る人のために秘密である。
(4月9日公開)

「スイートリトルライズ」

2010年03月13日 23時20分54秒 | Weblog
 テディベア作家の瑠璃子は聡と結婚して3年になる。不満はないが、少し空虚感は抱いている。これが倦怠期というものなのかもしれない、誰にでもあること…。そんな日常の思いの隙間に、青年・春夫が入り込んでくる。
 テディベアの展示会で非売品であるぬいぐるみ“ナナ”がほしいと言ってきた実直な春夫とたちまち恋に落ちる、瑠璃子。一方、偶然に聡の方も、聡を慕う後輩・しほに再会していた。積極的なしほにアプローチされ、次第に聡は彼女に惹かれていく。
 瑠璃子は聡に嘘を、聡も瑠璃子に嘘をつくことになる。甘い小さな嘘の積み重ね。だが、瑠璃子は春夫に言う『人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに』と。
 瑠璃子を演じる、中谷美紀の激しい愛情をもちながらも、控え目に感情を抑えた演技。そして、丁寧な言葉づかいの台詞が、心の迷いと現実を突きつける。
 もしかしたら、冷静にこの映画を観ることができない人がいるかも。
 瑠璃子の夫・聡を演じる大森南朋の朴訥として、孤独感をたたえた演技にも注目だ。出演はほかに、池脇千鶴に小林十市など。原作は江國香織。

立川志の輔独演会

2010年03月06日 19時35分08秒 | Weblog
 今回で国立文楽劇場での独演会は3回目。小さい“箱”なので、寄席に近い雰囲気がある。
 中入り後の演目は『紺屋 高尾』。花魁に恋する、染め物職人の話だ。この演目を、志の輔の弟弟子に当たる立川談春でも聴いたことがある。談春のそれは、迫力溢れる感じ。それが志の輔になると、軽妙な語り口になる。同じ演目なのに、まるで違うもののよう。個性や話し方のトーンが変わると落語も変わる。落語も、奥が深い。

芸術

2010年03月02日 18時53分40秒 | Weblog
 京都国立博物館『THE ハプスブルク』


 マリア・テレジアにマルガリータ・テレサ、マリー・アントワネット、エリザベートやその王たち。オーストリアや近隣諸国で栄華を極めた時代を象徴する。エリザベートの肖像画は圧巻。イタリアの絵画や贅沢を尽くした品の展示もあり、興味深い。
 興味があったのに行けてない人は、今からでも。ただ、人気展であり、開催期間が3月14日までなので、土日は行列必至だ。