松本潤主演の人気ドラマ「99.9 刑事専門弁護士」の映画化。
12/29のスペシャル版テレビドラマ放送分から続くが、見ていなくても映画の冒頭にナビゲーションがある。
日本では刑事事件で起訴されると99.9%が有罪となるが、0.1%を諦めないで追求してきた斑目法律事務所刑事事件専門チーム。事実が知りたい深山大翔(松本潤)と室長から所長となった佐田篤弘(香川照之)に新人弁護士の河野穂乃果(杉咲花)が加わり、にぎやかに真面目に事件と向き合っていた。
ある日、15年間前に起きた天華村毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込む。
その事件には謎の弁護士、南雲(西島秀俊)とその娘のエリ(蒔田彩珠)が関わっていた。
犯人はえん罪のまま、獄中で亡くなったのか?それとも無罪だったのか?
深山たちは事実を探し出すことに奔走する。
テンポがいい。難しいだけでなく、小ネタが次々入るので飽きることがないのはドラマと変わらず。
ただ、途中でトリックというか、犯人というべきか、わかってしまう。気づいてしまう。
どこかで見たテレビドラマでもあったな、こういうの・・・という。
もしかしたら、事件の重さを見せるものではないのかもしれないが、そういう点もあり物足りなさはあると感じた。
これまでヒロインを務めていた榮倉奈々や木村文乃も登場するので、懐かしさと相変わらずのマイペースぶりにほっとすることも。
そして、この作品の何気なくいいところは、佐田と妻と娘の場面だと思う。今回は特にその傾向が強い物語の展開でもある。
ほかに、マギー、片桐仁、馬場園梓の斑目チームと笑福亭鶴瓶や奥田瑛二、青木崇高といった検察チームも出演する。また、村人として高橋克実、道枝駿佑(なにわ男子)など。
監督はドラマのときの同じ木村ひさし。主題歌は嵐の『Fined The Answer』となっている。
ドラマのファンの人は楽しめるだろう。