軽い知的障害のある息子が殺人事件の容疑者となるが、それを信じられず、しかも誰も頼ることもできず、母親が自分で真犯人を探し出す話。
と、簡単にあらすじを説明するとそういうことになるだろう。息子を守るために、ただひたすらに真犯人を探す。ただひたすらに、だ。
しかし、本当は何と言えば説明がつくのだろう。
ラストがこうなるんだろう、と察しがつくと思ったところで、さらに展開する。重要なのは、誰が真犯人であるかではなく、他にある。善と悪とは、何か。母性とは何かということ。そして、人間の本性とは何かを描き出す。
監督は実際の未解決事件を描いた『殺人の追憶』や大作『グエムルー漢江の怪物ー』で世界的に高い評価を受けるポン・ジュノ。今作は特に、強い人間ドラマとなっている。
息子を守る母親役には、テレビドラマでは韓国の典型的な母を数々演じてきているベテラン女優、キム・ヘジャ。その息子・トジュンは、除隊後初の映画出演となるウォンビン。
この映画は彼女(キム・ヘジャ)なくしては成立しなかったというポン監督の言葉どおり、これまでの彼女のイメージを壊している。決して、母と子の感動作ではない、作り込まれた映画である。
(2009、韓国)
と、簡単にあらすじを説明するとそういうことになるだろう。息子を守るために、ただひたすらに真犯人を探す。ただひたすらに、だ。
しかし、本当は何と言えば説明がつくのだろう。
ラストがこうなるんだろう、と察しがつくと思ったところで、さらに展開する。重要なのは、誰が真犯人であるかではなく、他にある。善と悪とは、何か。母性とは何かということ。そして、人間の本性とは何かを描き出す。
監督は実際の未解決事件を描いた『殺人の追憶』や大作『グエムルー漢江の怪物ー』で世界的に高い評価を受けるポン・ジュノ。今作は特に、強い人間ドラマとなっている。
息子を守る母親役には、テレビドラマでは韓国の典型的な母を数々演じてきているベテラン女優、キム・ヘジャ。その息子・トジュンは、除隊後初の映画出演となるウォンビン。
この映画は彼女(キム・ヘジャ)なくしては成立しなかったというポン監督の言葉どおり、これまでの彼女のイメージを壊している。決して、母と子の感動作ではない、作り込まれた映画である。
(2009、韓国)