夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

柳家花緑独演会「花緑ごのみ」

2010年02月25日 23時55分27秒 | Weblog
 最近は、笑福亭鶴瓶とテレビに出たり、独演会にゲストで呼ばれて共演している柳家花緑。某テレビ局での“温故知人”のコーナーで知る人が多いかも。
 柳家花緑といえば、言わずと知れた故・五代目柳家小さんの孫。サラブレッドなのだけれど、それを鼻にかけていないところがいい。落語にも清々しさと人の良さを感じる。それが柳家花緑という人の魅力だ。
 今日最後の演目は、去年12月に覚えたばかりだという『三軒長屋』。比較的長い落語で、まさに熱演だった。ちょっと間違えていた?が、エネルギッシュで楽しめた。これまではリサイタルホールで行われていたが、会場が変更された。
-演目-
一、牛ほめ
一、お節徳三郎・下
  刀屋
  ~中入り~
一、三軒長屋
(シアター・ドラマシティにて)


「インビクタス/負けざる者たち」

2010年02月24日 09時31分56秒 | Weblog
 南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策を正面から描いた作品なら、きっととてもヘビーだ。しかも、これは実話。スポーツを観点にすることで、見事に心地よさが残る。これが実話でなければ、出来すぎた作り物ということになる。
 “テロリスト”として27年間投獄されていた、ネルソン・マンデラ。釈放されたマンデラは1994年、南アフリカ初の黒人大統領に就任。そして、白人支配を終わらせ、革命を始める。
 革命や改革は、また新たな支配を生むが、彼がやったのは“赦す”こと。彼は、翌95年に自国で開催されるラグビーワールドカップに着目。白人支配の下で、弱者チームとなっていたラグビーチームの「スプリングボクス」を国家一丸となって応援することを約束する。スポーツをとおして、人種差別は解消されるのか、人々の意識は変わるのか。やがて、ワールドカップ開催の時がやってくる。
 マンデラが投獄中に心の支えにしていた詩が『インビクタス』。“征服されない”という意味のその詩は、我が魂は我こそが支配できるということ。その魂がラグビーチームの主将、フランソワ・ピナールにも伝えられ、チームの快進撃が始まる。
 人権や差別を声高に叫んでいない分、感動の物語になっている。そして、ネルソン・マンデラ大統領を演じるモーガン・フリーマンはもう、実際のマンデラ大統領にしか見えてこない。ラグビーチームの主将、フランソワ・ピナールを演じるのは“ボーン”シリーズのマット・デイモン。ラグビー選手となるため、体を鍛え上げた。
 単純に、『スポーツは国を一つにする』と思って観たい。このところ、“重い作品”が続いたクリント・イーストウッド監督だが、今回は快作。

「猿ロック THE  MOVIE」(試写会)

2010年02月16日 09時02分38秒 | Weblog
 まず、この映画の“カギ”から。まっすぐな性格で他人を疑わない。単純で女好き。女好きなのに、まっすぐすぎる故に、いまだ女を知らず。それが主人公の猿丸耶太郎(サル)で、天才カギ師である。そして、猿丸カギ店の三箇条は…。
1.開けた中身は見ない
1.盗みに技術は使わない
1.美女からの依頼は絶対断らない
ということ。
 銀行強盗が起こり、江戸川警察署の署長も人質となる。しかし、サルはカギ師として人質解放のために協力。そのためもあって事件は解決する。
 次の日、マユミという美女がサルの下に依頼にやってくる。記憶喪失で金庫の番号を忘れてしまったと言うマユミの依頼で、スポーツクラブの金庫を開けることになる。
 鍵を開けるとそこには、昨日銀行で盗まれたトランクがあった。そして、なぜかヤクザから追われるはめに。逃げる途中、サルは何があってもマユミを守ると約束する。だが、それは危険な約束だった。
 事件には、警察組織の汚職が絡んでいた。
 ハラハラドキドキの展開あり。市原隼人の男気のある演技も冴えている。江戸川警察署の署長を演じる小西真奈美のクールビューティ度も炸裂。渡部豪太、芦名星、高岡蒼甫というお馴染みのメンバーが、サルこと市原隼人を助けるチームワークの良さも感じる。
 反面、ドラマのノリがわからなければ共感するのが微妙な面も。そのため、つっこみどころも満載だ。
 原作は浦沢直樹の『猿ロック』。監督は『ブタがいた教室』の前田哲。市原隼人の一所懸命さが好きなファンには必見だろう。
 客観的に見ると、人気コミックからドラマ化され、そして映画化と、最近の流行りのパターン。
 しかし、映画用にスケールアップしたという…このパターンも既に食傷気味にある気がする。
(2月27日公開)

「食堂かたつむり」

2010年02月11日 13時18分01秒 | Weblog
 小川糸のベストセラー小説をを映画化。
大失恋をして、あまりのショックで言葉を発せなくなった倫子。お金もだまし取られ、母のいる故郷へと帰ってきた。
 そして、自宅敷地内の倉庫で食堂を始めようとする倫子だが、母は倫子に冷たく…。しかし、苦難の末に開店した食堂は幸せを呼ぶ、と評判になる。
 食べ物を前にして、作る者、食べる者が自分と向き合い、自分を取り戻していく。人生のように、スパイスが効いていたり、ほろ苦かったり。料理には、人を元気にする力があるのだろう。
 主演の倫子には柴咲コウ。その母には、『おくりびと』や『ディア・ドクター』などでも存在が際立っていた余貴美子。監督は『ウール100%』の富永まい。
 前半のCG部分をどう乗り越えて鑑賞するかが、カギ。ラストの母から子への愛情を伝える場面が良いだけに、いきなりマンガ?な部分が残念な気がする。
 倫子が話せない分、倫子の感情の表現をどうするか…で、CGが面白いし、わかりやすいということになるのかもしれないが、ストレートなアート系作品に徹しても良かったのではないだろうか。

「恋するベーカリー」(試写会)

2010年02月05日 23時13分42秒 | Weblog
 これがコミカルタッチでなければ、ただ不謹慎な話で不愉快なのかもしれない。だけどこれは、中高年の本音の話なのだ。だから、なぜだかツボにはまって、笑って、少し泣いてしまう。
 人気ベーカリーの女性経営者ジェーンはバツイチで50代。10年前に離婚してから、3人の子どもを育て上げた。離婚したことはよかったのか?そんなことを考えると、心が満たされなかったりする。
 ある春の日、ジェーンはニューヨークの高級ホテルで滞在中にバーで元夫ジェイクと遭遇し、ディナーをすることに。ジェイクは再婚し、若い妻がいるのだが、子どもが体調を壊し、一人で宿泊していた。ただディナーを楽しむはずの二人だったが、思わぬ事態となり…。
 そこに、建築家・アダムも現れ、心を揺さぶられてしまう。思いもよらない展開にジェーンは動揺するが、自分の本当の気持ちも見え始め…。 
 『ホリデイ』『恋愛適齢期』の女性監督、ナンシー・マイヤーズの最新作。今作も女性ならではの視点で、絶妙なセリフが並ぶ。悩みながらも前に進む主人公のポジティブな姿勢に共感しよう。おいしそうなパンにも目がいくのはもちろんである。
 主演のジェーンには、メリル・ストリープ。ジェーンの元夫にはアレック・ボールドウィン。ジェーンを思う建築家にはスティーブ・マーティン。
(2月19日公開)

喜劇王

2010年02月01日 11時32分53秒 | Weblog
 20年前に亡くなった藤山寛美の魅力と足跡を振り返る『藤山寛美と松竹新喜劇の世界展』が大丸心斎橋劇場にて開催中。
 会場では舞台衣装や舞台写真などの展示の他、ゆかりの人たちが思い出を語るVTRを見ることができる。また、新喜劇の舞台セットが再現され、舞台に上がることができる。
 昔はよくテレビで放送していたので、懐かしくもあり、舞台の歴史も感じられる。
 入場料は一般500円、高大生300円。2月8日まで。