夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

MIWA

2013年10月28日 13時14分05秒 | Weblog
NODA・MAPを東京芸術劇場にて鑑賞。

あの美輪明宏の半生を野田秀樹がどう描いているか、キャストがどう演じているかが、見もの。宮沢りえと古田新太の〝シンクロする演技〟が楽しい。
難しい内容ではないので、とっつき悪いのでは?という心配は無用だ。
出演は他に、瑛太、井上真央、小出恵介、青木さやかなど。

東京公演ののち、大阪公演、福岡公演もあるが、チケットは完売している。当日券をチェックするしかなさそうだ。

『利休にたずねよ』(試写会)

2013年10月21日 11時12分49秒 | Weblog
 戦国時代から安土桃山時代に実在した茶人・千利休の若きころの恋と、それを基盤として積み重ね、“わび茶”への情熱と執着を描き出していく。
直木賞を受賞した山本兼一の小説を実写化。歌舞伎役者の市川海老蔵が10代から70代間際までを演じる。利休の妻には、中谷美紀。豊臣秀吉を大森南朋、織田信長は伊勢谷友介が演じている。

 3000千人もの兵に取り囲まれた利休屋敷。雨嵐のなか、茶人・千利休は豊臣秀吉の命により切腹の時を迎えていた。覚悟を決めた夫に、妻の宗恩は「自分以外の思い人がいたのではないか?」との疑念をぶつける。

 利休は、10代から現在までの波乱万丈な人生を思い出していく。

 美しい映像の数々が目を引く。せりふが少なく、心の動きが物語の核を成す。そして、宗恩が利休にたずねたかったこととは?

なぜ、豊臣秀吉が利休をおそれていたのか、というのは克明には描かれておらず、ある一つのラブストーリーが軸。
鑑賞後、実際の千利休の生きた道とわび、さびが気になるに違いない

『そして父になる』

2013年10月09日 12時16分23秒 | Weblog
カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した注目の作品

六年間育ててきた息子が、病院で取り違えられたとわかる。大手企業に勤めるエリート会社員と町の小さな電気店の二組の夫婦。普通は100%、血のつながった子どもを引き取るという。こうして、両家の交流が始まる。しかし、立場と環境が違うもの同士、戸惑いや驚きの連続。葛藤の日々を過ごすことになる。

エリート夫婦を演じるのは、福山雅治と尾野真千子。一方の夫婦を、リリー・フランキーと真木よう子が演じる。このキャストが対照的な夫婦に見事にはまる。監督は『誰も知らない』の是枝裕和。
出演者に寄り添う形で撮影される手法で日常を描き出す。子どもたちには、余計な演出はしない是枝監督であるがゆえに、子どもたちの自然な姿が描かれる。が、しかし一つ引っかかったのは子どもの話す関西弁のトーン。出演者の誰もが標準語のセリフなのだが、それだけに違和感があった。物語の舞台としても関西は出てこない。ここがちょっと、ある意味リアリティ過ぎたと思う。

とはいえ、子どもがイキイキして描かれているのは、さすがに是枝作品である。主人公が〝血〟をとるのか〝時間〟をとるのか、悩む姿を丁寧に作り出している。家族とは何か?親が選択するよりも、子どもが選択することも視野に入れてもいい。良作なので、ぜひ観てほしい。

今作はテレビ局が絡んではいるが、大手資本ではない。海外で賞を受賞して、日本で注目される…『おくりびと』もそうであったが、海外で話題にならなければ、単に、福山雅治主演映画としてとらえられるだけだったかもしれない。もっと、日本情緒のある作品にも目を向け、日本人そのものでいいものはいいと評価したいものだ。

『謝罪の王様』

2013年10月08日 09時09分35秒 | Weblog
とりあえず謝っておけば、物事は大きくならない。というような、日本人が持つ性善説。ところが、昨今の欧米化された意識により、謝ると負け…訴訟を起こされるという概念が定着してしまった。何となく、社交儀礼としての会釈も見ることが減ってきたような気がする。

いいのか悪いのか、日本の謝罪文化。しかい、ごめんなさい、とまず言われればそれを落としどころにできるのでは?と投げかけているのが、この映画。

帰国子女の典子は、交通事故を起こす。相手は怖いおにいさんたち。帰国子女であるがゆえに、日本の謝罪文化を知らず、ごめんなさいが言えなかったことで話をこじらせてしまう。そして、東京謝罪センターの黒島に事態をおさめてもらうことに。驚きの黒島のノウハウ。半信半疑な典子だが、黒島は見事に事態を収束させる。しかも、それがきっかけで典子は黒島の仕事を手伝うこととなった。

個性的な依頼主から、次々と舞い込む仕事。しかしそれぞれの問題は、それぞれの過去に繋がっていた。このシーンがあれと絡む??展開となっている。日本テレビ制作なので、日本テレビに関する人が、ちょくちょく出演するので、細かいチェックをしながら鑑賞するのも有りかも。
脚本を、朝ドラの「あまちゃん」が人気を博した宮藤官九郎が担当している。主演は、宮藤官九郎の僚友とも言える阿部サダヲがつとめる。帰国子女の典子を演じるのは井上真央。彼女の冒頭のレオタード姿に釘付けか?
出演はほかに、竹野内豊、岡田将生、尾野真千子、高橋克実、松雪泰子など。監督は、ドラマ「WOMAN」や映画『綱引いちゃった!』などでお馴染みの水田伸生が手がけた。水田伸生、宮藤官九郎、阿部サダヲのトリオは『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』の続いて三度目のタッグ


クスッと笑えるシーンはあるが、中だるみも感じる。もっとパキパキ進めても良かったのではないだろうか

映画では、土下座して許してもらえるなら土下座をすればいいじゃないか…という流れ。もちろん、土下座は強要してはいけませんので、あしからず。ドラマや映画を都合よく現実に持ち込まれませんよう。