夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『そらのレストラン』

2019年01月28日 09時30分54秒 | Weblog

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『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に続く、北海道を舞台にした作品の第3弾。監督は『神様のカルテ』の深川栄洋。

設楽亘理(大泉洋)は妻のこと絵(本上まなみ)と娘の三人家族。牧場を営む傍ら、チーズ作りを学んでいる。神戸陽太郎(岡田将生)、石村甲介(マキタスポーツ)、富永芳樹(高橋努)とは、自然農法を目指して日々研さんしている仲間。

ある日、地元での朝市に有名シェフが現れ、自分たちが作った食材で使った料理を食べたとき、そのおいしさに驚き。自分たちの食材を知ってもらおうと、一日だけのレストランと開こうと計画を立てる。しかし、そんなとき、亘理のチーズ作りの師匠(小日向文世)が急死。亘理は意気消沈し、チーズ作りを投げ出そうとする。

だが、あることで師匠の気持ちを知ることとなり、亘理はまた奮い立つ。

そして、師匠の急死でできなかったレストランがいよいよ開かれる。

こんな自然で安心な食材が使われるレストランが季節ごとに行われるなら、行ってみたい。ぜひ食べたい!映画の感想はそうならざるを得ない。

北海道は広いなあ。観光地でない場所がまた素敵。ある人には、癒しでもあるでしょうね。

 

去年末に公開された『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』も北海道が舞台で主役が大泉洋だった。北海道と言えば大泉洋ということで、その人気は絶大だ。よく映画に出ていて、本人もバナナの舞台挨拶では、どの映画の宣伝なのかが、こんがらがっていた。それだけ映画に出ている人気者。TEAM全員、すごくなりましたわ。

 


『七つの会議』(試写会)

2019年01月25日 10時14分54秒 | Weblog

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「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」の池井戸潤原作ドラマを手掛てきたチームでの映画『七つの会議』。その演出をしてきた福澤克雄組のオールスターズキャスト作品である。

が、そのキャスト陣も〝顔出しをしておきました〟というものではなく、きちんとキャラを持たせ、出るところで出てくる。ここではこの人、次はここでこの人なのかと、次々とシーンごとに出演してくる楽しさがある。まずは、野村萬斎と香川照之という、それでなくとも濃い存在が濃い演技で競演するところから始まる。

都内にある中堅メーカーの東京建電。絶対的な存在である営業部長は北川誠(香川照之)は、定例の営業会議で「売って、売って、売りまくれ」と社員を叱咤。しかし、営業一課の八角民夫(野村萬斎)は、万年係長で“ぐうたら社員”で有名だった。その無能ぶりをトップセールスマンである一課の課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)にいつも叱責されている。

しかしある日突然、坂戸がある事件で異動処分となり、営業二課の課長だった原島万二(及川光博)が一課に。会社の顔である一課で、満足な成績を上げられない原島は、肩身が狭い日々を送ることになる。だが、会社には長い歴史の中で、暗部をかかえていた。それを知った原島は…。

 

息をつかせない野村萬斎と香川照之の攻防。一見、それは超エリートとダメ社員の構図に見えるのだが。

野村萬斎演じる八角がなぜ、ぐうたら社員になったのかの理由は最後に説明される。すべての伏線は回収されていくのだが、企業とは、かくも闇が存在するものなのか、悲しくもある。

出演はほかに、朝倉あき、木下ほうか、音尾琢真、土屋太鳳、藤森慎吾、立川談春、春風亭昇太、鹿賀丈史、北大路欣也など。“など”の中にはあの大物が俳優も含まれるが、ここでか!!の出番があるので確認してもらいたい。映画チラシには名前は記載されていない。

主題歌はボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」。〝愛〟を歌い上げる名曲が、戦いを終えた男の語りとともに流れる。エンドロールが終わるまで、席を立てるわけがない。

 

公開は2月1日、金曜日。


『チワワちゃん』

2019年01月22日 09時46分25秒 | Weblog

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『ヘルタースケルター』『リバース・エッジ』など、1980~1990年代にかけて人気作品を送り出した漫画家・岡崎京子。彼女が94年に発表した作品を実写映画化。SNSが普及した現代が舞台となっている。門脇麦、成田凌、村上虹郎、寛一郎、玉城ティナ、吉田志織などが出演し、自主映画作品で注目された新鋭・二宮健が監督をつとめた。

 

ある若者グループのアイドル的存在で「チワワ」と呼ばれていた女性が、バラバラ遺体で発見される。グループのメンバーたちは、それがすぐに「チワワちゃん」であることにしばらく気づかずボーゼン。とても近い関係で毎日バカ騒ぎをしていたのに、彼女のことは何も知らないのだった。テレビで放送される内容と自分たちが見ていた「チワワちゃん」とのギャップ。本当の彼女の姿とはどういうものだったのか。それを追いながらも、バカ騒ぎをする時期もそろそろ終わりがきていた。

いたいけな青春。いや、痛い系の若者の群像劇か。若いころに岡崎京子が見ていた世界ってどんなだったのだろう。相反する立場にいると見えていないもの、見ようとしていなかったものがあるのだろうね。

門脇麦は演技というか、存在感が年齢の割に大人。役を俯瞰的に見ることができるようだ。その場にいながら、どこか冷めていて、第三者目線となっているのが面白い。成田凌はカメレオン俳優と言っていいと思う。不良役もハマる。

 

方向性も違うし、世代も違うのだが、映画『キサラギ』が少し頭に浮かんだ。『キサラギ』は痛くはないけれども。


2018年マイベスト5

2019年01月03日 21時05分13秒 | Weblog

2018年はミュージック映画というか、音楽が主体になった映画が人気を集めていた印象だった。そんななか、平成最後のリストアップ。あくまで、個人的な方向性です。

①『万引き家族』…ひっそり鑑賞するつもりだった映画だったが、カンヌ映画祭で最高賞をとってしまい、普段この手の映画を観ない人まで巻き込み大ヒット。ハードルを高くして観ることとなったが、さすがに是枝監督、一本筋の通った中身だった。そして、樹木希林に負けない安藤サクラの存在感が文句なし。
こうでしか生きていけない人もいるだと思う。松岡茉優の役も闇が深い人物だった。


②『カメラを止めるな』…ぐんぐん観客を動員していると話題に。一年を象徴する一つ。いわゆる有名キャストを使っていないことから、映画に集中できる利点があった。おもしろかったことは間違いなし。低予算で制作された映画が超ヒットとなったことで、次の作品はどうなるのか?できるのか?とは思う。映画愛はものすごく伝わった。

③『モリのいる場所』…山崎努と樹木希林ベテラン二人の出演。長年、自宅の庭のいきものを観察し、外には出なかった変わり種の画家がモチーフ。夫婦のほのぼの感に癒し。


④『焼肉ドラゴン』…高度成長期の1970年の在日韓国人一世の家族の生き方を描く。もともとは舞台作品。みんなが生きることに一所懸命だった時代。それを知っている人と知らない人とでは感じ方は違うかもしれない。



⑤『累-かさね-』…土屋太鳳と芳根京子のダブル主演。土屋太鳳の特技であるダンスを生かした劇中のサロメが圧巻。この映画はこの劇中劇がすべてと言ってもいい。しかしその分、芳根京子が空気となっている。その空気となるのも演技のうまさ故なのかもしれないが、とりあえず、劇中劇のサロメをあげておく。

*番外編
『ボヘミアン・ラプソディ』…公開何週目?というぐらいのロングラン上映となっている。伝説のバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーを全面にとりあげた映画である。はっきり言うと、映画自体は中弛みするし、ちょっと真実と違うかな?とつっこみたくなることもあるのだが、なんと言っても、ラストの20分!!これがあるだけで、ストーリーは我慢できる。“中毒性“のある映画。何度も観たくなる。そして、からだを揺らしてしまう。若い人たちも、耳にしている曲が多く、違和感はないと思う。


『アリー/スター誕生』…レディー・ガガが主演。何度もリメイクされている作品で、流れ的な驚きはないが、レディー・ガガの歌の上手さが驚愕レベル。『ボヘミアン・ラプソディ』のような“中毒性“はないが、ラスト歌唱シーンは特筆もの。